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ディスオナード【感想/評価】自由な攻略を受け入れる懐の深さ

投稿日:2018-06-19 更新日:

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ディスオナードってどんなゲーム?

ディスオナードとは、ディストピアな世界でステルスキルを狙うFPSです。

無印版は2012/10発売(PC/PS3/Xbox360)。
独創的なシステムで国内外100以上の賞を受賞した名作。

 

敵が徘徊する場所に忍び込み、華麗に標的を始末して脱出を目指します。

「メタルギアTPP」みたいなステルスTPSは色々ある中、ステルスFPSはあまり経験が無いので新鮮。
一人称視点ならではの没入感でステルスプレイが楽しめます。

 

いざプレイを始めるとFPSならではの難しさに気づきます。
視野が狭いのでどこから見られているのか全然わかりません。
TPSステルスゲーに飽きた方も新鮮な気分で遊べるはず。

 

グラフィックは油彩画のこってり感がある独特な画風。
暗い雰囲気とベゼスタらしい洋ゲーテイストな人物、グロ、ラット、ゾンビ、ハエ。
スチームパンク、退廃的な世界観を味わえます。

 

バリエーション豊かな全9ミッションで、ミッションごとにマップが異なります。

マップは非常に凝った作り。

複数エリアに分かれ入り組んだ構造。
手に取れるオブジェクトが多く、絵画やツボなど金目のものを盗めます。

目的地そっちのけでつい脇道を探り、気がづけば2~3時間ウロウロしちゃうほどの作り込み。

 

・豊富な収集要素
・ミッションごとの達成目標
・様々な攻略法を楽しめる(後述)

よってリプレイ性が高く、やりこみがいがあります。

 

HD版は画質、遊びやすさ、ボリュームを補完した完全版。

・画質アップ
・DLC入り
・バグ修正
・日本語化&日本語吹替つき

 

DLCは以下の3つ。

「Dunwall City Trials」
10個のチャレンジマップ。幅広い立ち回りが身につくから本編の前にやるのもアリ。

「The Knife of Dunwall」
「The Brigmore Witches」
サイドストーリー前・後編。2つ合わせて7ミッションの大ボリューム。

 

自由な攻略を受け入れる懐の深さ

本作最大の魅力、それは自由度の高さ。

どこから探索し、どうやってターゲットを始末するか。すべて自由です。
そして、自由な攻略を受け入れる懐の深さがある。

試行錯誤を繰り返しながら自分なりの攻略を見つける過程が楽しい。

 

ミッション1の時点ではなんかパッとしないし、キャラも冴えないし、ストーリーもよくわからない。「うーん、買い物失敗かなー」って感じ。

でもミッション2からいきなり自由度が上がって急激にハマりました。

 

頑張ったあげく結局敵に気づかれて、もみくちゃ状態でゴリ押ししがち。

3種のクロスボウ、銃、グレネードでこちらの総火力は高い。
クリアするだけなら装弾数増やして弾買いまくり、背後をカバーできる出入口や奥まった場所で応戦すれば案外ゴリ押し可能です。

私の初見プレイは撃ちまくり斬りまくり、DOOMみたいな無双ゲーになりました。
「ぜってーこんなゲームじゃねー」と思うけど、そんなプレイも受け入れてくれる。

 

もちろん、敵に気づかれず華麗なプレイを決めるのが理想です。達成目標をクリアしたいし。
特に不殺(ころさず)を決めたい。

殺害人数が多いと「カオス度」が上がり、エンディング分岐に関わります。

カオス度が高くなると街にラットや疫病感染者(ウィーパー)が増加してゲーム中の雰囲気も変わります。凝ってるなぁ~

 

不殺プレイは求められる攻略の緻密さが段違い。

なんせ暗殺狙いのわりに不殺ガジェットは麻酔クロスだけ。
全然弾足りない。敵がよく動くので近接も難しい。

マップに習熟した、完成度の高い攻略が求められます。

 

テキトーに遊べる。やり込めば底なしに遊べる。
この懐の深さこそ本作が名作たる所以。

 

主人公は超能力が使えます。
超能力を駆使することで華麗な立ち回りが可能。

ブリンク:ワープ。範囲内ならどこにでも飛べる
ダークビジョン:透視能力
シャドウキル:死体が跡形もなく消える
ベンドタイム:時間停止能力
ラットスワーム:ネズミを召喚し敵を襲わせる
ポゼッション:動物や人間に憑依

 

難点:ロードが長い

難点はロード時間。

長いし多い。

リトライのたび、最初のマップ読み込みと同じ時間(20~30秒)かかります。

リトライの機会は多いです。
一度見つかったらリトライした方が早い場面が多いので。

違う方法を試すたびに失敗→リトライで、プレイ30秒→ロード30秒みたいになってしまう。

 

エリア移動でもロードが入ります。

敵全滅後の何も無いエリアを挟んで目的地まで移動するような場面がダルい。

A→Bに移動して「あ、こっちじゃないわ」でAに戻るまで2回ロード。計1分の待ち時間。

バルコニーが別エリア扱いで、バルコニーに出て屋内に戻るだけで1分かかるのもツラい。

 

まとめ

・退廃的な世界観
・ステルスFPSが新鮮
・自由度の高さ
・やりこみ、リプレイ性もある

ロードの長さは惜しいけど、紛れもない名作です。

 

発売当時、日本では年末の大作ラッシュに埋もれた形になりました。

2012年の大作ラッシュ↓
09/27 「スリーピングドッグス」
10/04 「バイオハザード6」
10/09 「Dishonored」
10/25 「Borderlands 2」
12/06 「龍が如く5」
12/20 「COD:BO2」

上記の大作達に負けない作品です。当時スルーした方もぜひ。

 

続編↓







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