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デモンゲイズ2 Global Edition【評価/感想】早くダンジョンに行かせてくれ!

投稿日:2021-09-08 更新日:

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「デモンゲイズ2 Global Edition」ってどんなゲーム?

「デモンゲイズ2 Global Edition」とはウィザードリィ(ウィズ)系のダンジョンRPGです。

無印から「Global Edition」となったPS4版は、英語字幕&音声と無料DLC(クリア後のエンドコンテンツ)を収録済。他は無印とほぼ同じ。

開発は、ウィザードリィ系ゲームを精力的に作り続けるエクスペリエンス。

私はかつてエクスペリエンス開発の「迷宮クロスブラッド」(PC版)にどハマリした男です。
いつまで待ってもPS4でクロスブラッドが出ないから本作を購入しました。

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世界観のノリは、私のような30代半ばの男には馴染みにくい。

主人公は敵に人体改造されて記憶喪失。
(立ち絵を観ると想像以上に改造されてて引く)

主人公が属する「ステラ座」は革命運動をしており、ラジオで反体制のプロパガンダ放送を流します。
歌をセットにして大衆に革命のメッセージを刷り込む、大人から見れば明らかにヤバい組織。

劇場のような拠点でヒロイン姉妹や可愛い女の子(たまにオッサン)であるデモン達と共同生活し、部屋を模様替えしたり好感度を上げたり、まるでギャルゲーのような生活をしつつダンジョンへ。

…情報量が多すぎてついていけないっす。

 

まあ、世界観に馴染めなくてもやることはウィズなので問題なし。
さっさとダンジョンへGO!

 

難点

ウィズ系ダンジョンRPGを期待して遊ぶと、邪魔に感じる点が多々あります。

 

掛け合いが冗長

キャラ達の掛け合いが非常に冗長。ダルいです。

どいつもこいつもやたらと長々喋ります。

長いときはメッセージ早送りを使っても5分続く。
サウンドノベルかと思うほど長い。

場面転換&ロードを挟むためより長く感じます。

頻繁に出る選択肢もダルい要因。
受ける台詞が変わるのみで無意味です。

私は本作のキャラにあまり興味が無いので、掛け合い中はメッセージスキップしながらひたすら待ち時間でした。

どーでもいいから早くダンジョンに行かせてくれ!

オートセーブはありません。
いざダンジョンへ行ってゲームオーバーになった後、セーブ地点が掛け合い前だとツラい。

 

この冗長さは販売・開発に角川ゲームスが噛んでいるのが原因かもしれません。

ラノベやアニメ展開を狙い、ゲームのテンポなんぞ無視したサウンドノベル級の掛け合い量をぶち込んでいます。

 

ギャルゲー要素

ギャルゲーみたいなシステムが面倒くさい。

部屋の模様替えや、謎のクリックゲー「メンテ」をやらされます。

メンテは「キャラの立ち絵をクリックして好感度を上げる→デートに行く」流れ。
キャラと親密度を上げて能力を開放します。

面倒くせぇ。でも戦闘を極めるならやらなきゃいけない。

しかもクリックする立ち絵が可愛さの欠片も無いモンスター(トランスデモン)版なのがツラい。クリックしたいと思えない。

デートは長々とした掛け合いを送るのみでやはりダルい。

私は普通にウィズがやりたいです。ギャルゲーがやりたいならギャルゲーをやります。

 

ヌルゲー

デフォ設定だと簡単、ヌルゲーです。
これも人によっては難点。

私はデフォの「あったかい」(二番目に簡単)でプレイしました。
難易度はいつでも変更可能。難易度を下げるデメリットは特に無い。

戦闘早送りで雑魚からボスまで勝手に溶けます。

全滅しても毎戦1回、最低難度なら3回まで復活可能。
この△ボタン連打作業はゲームといえるのか?と疑問に感じるほどあったかい。ヌルい。

 

難易度変更と、低難度のヌルゲーはバランス調整放棄だと思います。

いわば、マズい料理を出して「物足りなければタバスコやマヨネーズを好きなだけかけろ」と言うようなもの。
味付けをこっちに委ねないでほしい。素で美味い料理を出してほしい。

美味い料理はクリア後ダンジョンでどうぞ、ってことなら最初からクリア後ダンジョンをやらせてくれ。

ヌルゲーの中、テキトーな敵出現パターンと無限援軍(後述)でランダム性を持たせています。バランス調整が雑。

その他

・敵の出現パターンがテキトー

敵の出現パターンがテキトーすぎます。

1体ひょこっと出ることもあれば、同じ敵がわんさか出ることもある。
ルールがわからない。納得感が無い。

 

・援軍が無尽蔵

ときには援軍が毎ターン複数体、無尽蔵に追加され続けます。
ルールがわからない。

気がつけば20体で画面から溢れんばかり。前後列に重なりすぎて、何体いるかもわかりません。昆虫の群れのようでキモいです。

ボス戦も汎用ザコみたいなのが延々追加されてもう嫌。
ザコが本体だろこれ。

 

・ボーカルつきBGM

常にファーファー歌っているボーカルつきBGMは好みが分かれます。
個人的には耳障りで好みじゃない。

ボーカルはオプションでカット可能。
この仕様は気が利いており感動しました。

ただ、ボーカルを消すとごく普通のBGMで聴き応えがありません。
最初からボーカル無しの良曲を作ってほしい。

 

・立ち絵が微妙

メインキャラの立ち絵が微妙です。

例えば、
姉ミュゼは目線が合っていない。
妹シグナは口(輪郭)が左に歪みすぎ。
道具屋レゼルムは右肩がそうはならんやろ。
支配者セリウスは頭身が低くてモサい。

立ち絵が出る機会が多いメインヒロイン姉妹は特に気になります。

 

デモン達はモンスター版の顔が可愛くない。カッコ良くもない。悪い意味で怖い。

可愛い女の子が変身した直後、「ええ…こうなっちゃうの…」と毎回ガッカリします。
最初のデモン、ペガッソちゃんのトランス版で早速テンションが下がりました。

 

まとめ

シンプルなシステム、低い難易度、快適で高速なUI。

数十分単位のちょっとした空き時間でサクサク遊べて、暇つぶしにちょうど良い。

それだけに、ウィズの面白さを邪魔する難点が目立ちます。

長々とした掛け合いとギャルゲー要素。
雑な出現パターンと無尽蔵援軍。

ウィズを求める30過ぎた大人が手を出せば、邪魔の多さと雑な戦闘バランスで「これじゃないんだけどなぁ~」と思いつつなんだかんだで最後まで遊ぶことになるでしょう。

 

「クロスブラッド」のようなこってり系を求めるなら、エクスペリエンス開発の他作品を選んだ方が良いかと。

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