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デビルサマナー ソウルハッカーズ【評価/感想】だったらサターンにペルソナを移植してくれよ

投稿日:2018-08-05 更新日:

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デビルサマナー ソウルハッカーズってどんなゲーム?

デビルサマナー ソウルハッカーズとは、真・女神転生(メガテン)の派生作品「デビルサマナー」シリーズ2作目。

■あらすじ

地方都市、天海市。
政府に推進された「次期情報都市政策」のモデル地区。

選ばれた市民はインターネット上の仮想都市「パラダイムX」へ参加する権利が与えられる。

主人公は天海市に住むごく普通の少年、と見せかけて実はハッカー集団「スプーキーズ」の一員。
「パラダイムX」参加権利を狙い、公衆回線で不正アクセスして当選者を自分の名前に書き換える。

一方、スプーキーズのリーダーは謎の銃型携帯端末「GUMP」を偶然入手する。
主人公がGUMPを手にしたとき、物語は動き出す。

 

1997年発売のゲームとは思えない、現実の2020年代に通じる設定です。

舞台は、ネットワークシステム「パラダイムX」が試験運営されたネット都市・天海市。

ダンジョンも現代的で、ビルや工場、ときにはVR空間へ突入します。

現代社会を反映した世界で展開するイベントは、本当に事件に巻き込まれたような臨場感があります。

 

2Dマップでシンボルマークを動かしてダンジョンや各施設に行く、旧メガテンでおなじみの仕様。

 

ダンジョンは3Dの主観視点。
序盤の冷凍倉庫から迷路のように入り組んでおり歯ごたえがあります。

・インストールソフトのミニマップ常時表示と全体マップを見ればなんとかなる
・適度にターミナル・ヒーリングポイント・ショートカットがある

よってコツコツ進める作りです。後半の面倒なダンジョンも投げずに頑張れます。
(ただ、セーブポイントも注意もなくいきなりボス戦になる場面が多々あり)

 

難易度はメガテンにしてはやや低め。

対策と準備をコツコツ進めるとふと楽になる絶妙なさじ加減です。

前半はネミッサ※の魔法でサクサク倒せるためとっつきやすい。
エンカ率は高すぎず低すぎずちょうどいい。

戦闘以降がスムーズなのも嬉しい。
移動~エンカウント演出中にロードしているとのこと。


主人公の相棒、ネミッサ。
幼なじみに乗り移る、実体を持たない女悪魔。かわいい。

ストーリー的にもバトル的にも重要キャラ。
主人公と同じく戦闘から外せません。

冒頭の選択肢で習得する魔法タイプが変わります。
さり気なく選択肢が出るのでテキトーに連打して火炎タイプになりがち。
各タイプの特徴は以下。

 

・「いつもは明るい」→火炎タイプ
高火力で安定。ハマ系も覚える。

・「結構クール」→氷結タイプ
玄人好み。先制ブフの氷結狙い。
ムド系を覚える。反射されるリスクがハマより高い。

・「意外とセクシー」→電撃タイプ
先制ジオで感電狙い。終盤はメギドラが強い。
ハマ・ムドが使えない。

 

本作の評価は発売当時から非常に高く、サタマガ読者レースで常に最上位でした。(最終順位は10位)

ちなみに私の初メガテンはサターン版の本作です。

後にシリーズ作品を色々プレイして思うのは、初が本作で良かった。
魅力的なストーリー、歯ごたえがありつつ遊びやすい探索&戦闘。万人を引きつける魅力がある傑作です。

サターン独占だと思っていた私は、こんな傑作がプレイできてサターン派として誇らしい気分でした。

後にPS版が発売されて「だったらサターンにペルソナを移植してくれよ」と憤った覚えがあります。

 

以下、ざっくばらんなシステム解説。

COMP

自分好みの機能をUIに追加できる便利システム。
カスタム次第で、どこでもセーブや合体ができます。

携帯端末にインストールする形式なのが面白い。

 

仲魔

メガテンの醍醐味といえば悪魔合体。その面白さは健在です。

ただ、システムが大きく刷新された『メガテン3』以前の作品。今どきのメガテンに慣れていると戸惑う部分があります。
具体的には以下。

 

・悪魔が成長しない
御霊合体で強化は可能。

 

・悪魔全書が無い(3DS版以外)

・仲魔で武器・防具を作れる
悪魔全書が無いため仲魔を素材にするとまた1から作り直し。

 

・忠誠度
悪魔には性格「獰猛、冷静、狡猾、友愛、愚鈍」があり、命令の種類に応じて「忠誠度」が上下します。
忠誠度が低いと命令に従わずパーティー崩壊。戦闘終了時に忠誠度0だと離脱します。

 

やりこみ要素

やりこみ要素も充実。

まず裏ダンジョンがボリューム十分。
裏ダンジョンの裏ボスを倒したら2周目にいけます。

2周目は、
・合体レベル制限無し
・被ダメージ1、5倍

難度が高いかわりにこちらは合体し放題。
1周目と全く異なる攻略が楽しめます。

 

さらに、裏ダンジョンを超える難度の「エクストラダンジョン」があります。

PS・3DS版はクリア後にタイトル画面「EXTRA GAME」からプレイ可能。
サターン版でプレイするには非売品の専用ディスクが必要でした。

エクストラダンジョンの奥には裏ボスを超えるボスが。
3DS版はさらなる強敵が登場します。

 

強敵の紹介

最後に、印象的な強敵を紹介します。

 

vs 召喚士マヨーネ

敵パーティーの1体ごとに特性が違うのがいやらしい。

電撃・氷・炎で凍ったり痺れたり。
マハラギ撃ったら反射で即死。
頑張って削るとディアラマで全快。

気がつくと1ターンでパーティー壊滅状態です。

 

vs 魔王シェムハザ

「マハ~」1発で瀕死。
さらに氷結・痺れ、異常状態で何もできません。

氷・炎反射でネミッサの魔法が使えないのもツラい。

スキを見てタルカジャを重ねてちびちび削る死闘。

実は本作、バフ・デバフはかけ放題です。デカジャ・デクンダ持ちはラスボスと一部の裏ボスだけ。

 

まとめ

遊びやすく、歯ごたえ十分。

ネット社会を題材にしたシナリオは、シリーズならではのハードボイルド感と相まって最高にカッコいい。

非の打ち所が無い傑作です。
メガテンファンにも、初メガテンにもオススメ。







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