湾岸デッドヒートとは:実写ギャルゲー
湾岸デッドヒートとは、助手席にギャルを乗せて公道を走るレースゲームです。
タイトルから湾岸ミッドナイト的な内容だと思ったら大間違い。
最大の売りはギャルゲー要素。
本記事にはアダルトな画像が含まれていますので成人の方のみご覧ください(笑)
助手席に乗せるギャルを選び公道レースへ。
結果が良ければギャルは上機嫌、悪ければ不機嫌に。それぞれ対応したムービーが入ります。
本戦で1位になれば、なぜか水着になってくれます。
お色気要素を入れてくるだけあってレースゲームとしてはテキトーな作り。
「テテッテッテッテレ♪」
とやる気ないタイトル画面のBGMでいきなり萎えます。
グラフィックは当時の3Dレースゲームの中でも最低ランク。
1996/8/30発売なのですが、この時期は例えば
・1994/12/3:リッジレーサー
・1995/4/1:デイトナUSA
・1995/12/29:セガラリー
が既に発売されています。
対してこのクオリティは厳しい。お色気に寄せたくなるのもわかります。
本作に登場するギャルは当時活躍していたグラビアアイドル。
川崎愛、松田千奈、木内あきら、中森友香、井上麻美の5人です。
(1人は隠し要素なので実質4人)
失礼ですが4人中2人はハズれに見えます。特に右の黄色はないわー。
この時代だと僕は酒井若菜さんが好きでした。
えーと、本作にはいませんね。残念。
おっ、この娘良いじゃん!
調べたところ、この娘は川崎愛さんだそうです。
1995年、第6回ヤングジャンプ全国女子高生制服コレクションで準グランプリ。
(同年グランプリは麻生久美子)
・スーパーJOCKEY
・とんねるずの生でダラダラいかせて!!
・タモリのスーパーボキャブラ天国
に出演。当時のグラドルらしい活躍をしています。
それはともかく、グラドルの良し悪しより問題なのは背景です。
明らかにスタジオの中。なんですかこの青背景は。謎空間が広がってますよ。
スピード感も臨場感も何もありません。よってレースと全くシンクロしていないのが致命的です。
レースの舞台である湾岸の野外で撮影してほしかった。
しかもみんな棒読み。
「喜んで乗せてもらうわ」
「もうカンゲキ~」
「おめでとー1位よ。やっぱり走ってるときのアナタって素敵」
こんな青背景で棒読みされたら「仕事でやってる感」が半端ではないので萎えます。
ちなみに、レースは3戦ありますが同じ人を何回選んでも同じムービーの使い回し。
毎回、初対面みたいな絡みから始まって不自然です。
3コース全て1位でクリアして流れるムービーは、なぜかグラドルの自己紹介。
せっかく俺の彼女にしたつもりだったのに「仕事だったのよ」と言われてるようで寂しい。
余談ですが、
ギャル選択枠はなんで3枠にしちゃったんですかね。4人いるのに紛らわしい。
しかも方向キー左右を押すとトランプみたいにクルっと切り替わるため、枠を送っていることを理解するのに数秒かかりましたよ。
思うに、画像をスクロールさせる技術が無かったのでは。
「いやいや、そんな基本的なプログラムが組めないわけないだろ」
と思われるかもしれませんが、本作をプレイすれば全然ありえることがわかります。
次はゲーム部分で一番重要な、車の挙動について解説。
一番重要なのにギャル紹介の次に置いていることからお察しの通り、酷い出来です。
全く車重を感じないのに滑る、謎すぎるフィーリング。
一言でいうなら「やたら滑るラジコン」。
アクセル抜くかブレーキ踏むと急に滑ってグラグラが収まらない。
壁ぶつかるとガタガタとひっかかって動けない。
グラフィックが粗すぎて見通しが悪いのも問題です。
コーナーの角度もよくわからないので覚えるしかない。
割り切れば、いかにも昔のゲームっぽくて楽しいかもしれません。
どうやったら速く走れるのか手探りなので。
ちなみに、難易度イージーにすると挙動がイージーになります。
イージー挙動の方が楽しいです。
ずっとドリフトで流せるぐらいドリフトゲーに変化。劣化版リッジって感じ。
ただしドリフト中、カメラが全く動いてくれないのでコースの先が見えません。
基本的に1位にならないとゲームオーバー。
毎回アピールレースという予選からスタートし、クリアすると各本戦へ。
本戦は
・アーバンサイトハイウェイ
・ウインドブレスハイウェイ
・ベイサイドロードハイウェイ
の3戦。
3戦全て1位になるとナイトレースになって、再び最初から。
このナイトレース、明度を落としただけなので全く夜間に見えません。
特撮の夜間処理っぽい。(昼間のシーンに暗いフィルタかけて夜に見せるやつ)
ところで、本作はディスク二枚組です。
最後にディスク2について語って記事を締めます。
ディスク2はなんと丸々、メイキング映像。
これもゲームに負けず劣らずテキトーな出来です。
そもそも出来上がったムービーがスタジオ丸出しなので、メイキング映像を見てもギャップがないから面白くない。
チャプター選択がないのも痛い。
しかも一番好みじゃない黄色の人が先頭で萎えます。
一応、チャプタースキップは可能。なのでムービーが始まったら即スタートボタン連打しましょう。
(黄色ファンの方すいません)
こんなテキトーな作りでも、ディスクメディアでこういう映像が観れるのは当時としては画期的だったのかもしれません。
中学生ぐらいなら実用的だし(?)
まとめ:レースゲームがオマケでついてきた
本記事を読んで
「ゲームと全然関係ない話が多いな」
と思われたかもしれません。
だって仕方ないじゃないですか、クソゲーなんだから!(逆ギレ)
グラドルのイメージビデオにレースゲームがオマケでついてきたって感じです。
エロ動画とか自由に見れない昔なら必死でプレイしたかもしれません。
当時はファミ通に載ってるちょっとしたお色気イラストが貴重だったぐらいなので。
アラフォー世代で、当時好きだったグラドルがいたら楽しめるかも。