超人気アクションがレースゲームになって登場!
開発はシリーズ前3作に引き続きノーティドッグ。
ちなみにノーティドッグの開発タイトルは
・ジャック×ダクスター1、2
・アンチャーテッドシリーズ
・The Last of Us
ご覧の通り、有能。
4以降のクラッシュシリーズは他社開発になり、発売元はソニーからコナミへ移行しました。
4、アドバンス1・2、ニトロカートをリリースするも売上は低迷し、また発売元を変えた5以降も売上は右下がり。
ノーティードッグの開発力が目立つ結果となりました。
最後のノーティドッグ製。実質、最後のクラッシュバンディクーといえる本作の魅力を紹介します。
もくじ
マリカーを超えたか!?
「マリカーを超えたか!?」を思わせる仕上がり。
アクションからレースになりましたが、相変わらずフィーリングが素晴らしい。
跳ね回るようなアクション、箱の壊れる感触、リンゴを拾う音。何をやってもいちいち気持ちいい!
本作はぱっと見で「マリオカートのパクり」と言われがちです。
しかし開発スタッフはマリカーリスペクトなので、似てるというのは褒め言葉。
パックンフラワーが出てきたり、隠す気もありません。
「マリカーっぽいゲーム」では終わらないのがこのゲームの凄いところ。
・レース中まで騒がしくて変なキャラ
・軽快な挙動とターボコンボの加速感
・やり込むとアイテムも通用しないガチレース
作り込みに妥協はなく、あのマリカーにも負けない本作独自の魅力にあふれています。
その魅力の1つが次に紹介するターボコンボ。
ターボ・ターバー・ターベスト!
クラッシュレーシングといえば、「ターボ・ターバー・ターベスト!」でかっ飛ばすターボコンボが最大の特徴。
マリカーのキノコアイテムに相当するターボが無制限・連続で使えます。
ドリフトやジャンプから連続で決めるとターボコンボになり、コンボ数が増えるほどターボ持続時間アップ。
コースに慣れるほど「もしかしてここもイケるんじゃね」「ここもターボで流せるのか!」とターボを活用できる場所が増えて、周回するたびに上達を実感できるのが楽しいです。
その可能性は無限大!
ノーマルクリア程度の腕ではせいぜい20コンボぐらいですが、やり込めばスタートからゴールまでコンボをつなぐことも可能。
上手い人の動画をプレイ見るともはや意味不明。
ショートカットとターボコンボで文字通りケタ違いのタイムを叩き出しています。
ターボの出し方は、主に以下の2種類。
・ドリフトターボ
R1で滑らせて右下ドリフトゲージが赤になったらL1。LRは逆でもOK。
3回まで連続で出すことが可能。これが「ターボ・ターバー・ターベスト!」のターボ3段活用。
なるべく早めに滑らせるといい感じのラインを流せます。
・ジャンプターボ
ある程度の高さでトリックジャンプすると着地でターボ発動。
細かい凹凸も使えるのが特徴で、ドリフトしにくいような狭い道でも凹凸を利用してコンボをつなぐことができます。
その他、
・加速床
・ターボアイテム使用
・スタート、復帰時のロケットスタート
でもターボが使えます。
もちろん、本作にはマリカーのようなアイテムもあります!
アイテム
コース上にアイテム箱があり、壊して各アイテムを入手。
順位に応じて出現アイテムが変化し、下位は強力なアイテムが出現するので逆転できる。
と言いたいところですが…
実際はショートカットとターボコンボで致命的な差がつくため、腕に大きな差があると勝負になりません。
とはいえ、そういうガチなバランスも本作の魅力ではあります。
また、1人プレイの場合は強力なアイテムが出やすくCPUは強力なアイテムを引かないので、理不尽に荒れることはありません。たまにミサイルを食らう程度。
以下、各アイテムを簡単に紹介します。
・爆弾箱
箱をコース上に設置。接触すると頭に被さり一定時間で爆発。
LR1連打で回避できますが、その間スピードが低下。
・ニトロ箱
ぶつかると即爆発。
・各種オイル
滑ったり、爆発したり、効果は様々。
・バリア
・ミサイル
前の敵を追尾。マリカーでいう赤甲羅。
・ぶっとびブースター
キノコ(ターボ)に相当。
・おっかけボール
必ず1位に命中し、防御不可。マリカーでいう羽つき青甲羅。
・びりびりウォッチ
通称「時計」。自分以外全員のスピード低下。最下位でアイテムを取るとほぼこれになります。
・アクアク(ウカウカ)
一定時間無敵、速度上昇、悪路無効。マリカーでいうスター。
ここまで、システムについて一通り紹介してきました。
ここからは、やり込み要素満載の1人用「おはなしモード」の攻略に移ります。
やり込み要素満載の1人用「おはなしモード」
1人用「おはなしモード」はやり込み要素満載。
1人用としてもシリーズ前3作以上に遊べます。
まずはストーリーのあらすじからどうぞ。
■あらすじ
地球ではカートレースが大流行。そこにやってきた宇宙最速の称号を持つ宇宙人「エヌ・オキサイド」。
さまざまな星でレース勝負をして、負けた星の文明を滅ぼすとんでもない奴。
「自分が勝ったら地球の表面をすべて舗装して乗り物コレクションの駐車場にし、地球の人々を全員奴隷にして一生車磨きさせる」と宣言。
地球の命運をかけたレース対決が始まる。
最初に使用するキャラを選択します。
キャラ応じてカート性能が変化。軽そうなキャラはだいたい旋回・加速重視。荒っぽそうな奴は最高速重視の傾向。
前作のラスボス、コルテックスを含めた敵キャラも使えます。
「自分以外の奴に地球を征服されるのが気に入らない」ので一応、協力関係になっている設定。
協力関係のキャラ達がレースで対決するのは、オキサイドと対決する地球代表レーサーを選ぶという体です。
キャラを選んだら、箱庭のようなフィールドを探索してレースを選びます。
エリアに分かれたコースとボス戦
複数エリアに別れた箱庭のようなフィールドを移動してコースに入ります。
フィールド上の移動距離が長すぎず短すぎず、ちょうど良いリズム。
また、キャラがとにかくよく喋って賑やかです。「ちょちょいのパーじゃ!」
複数つながる全エリアを繋げるとかなり広いのにロード時間がありません。これがノーティードッグマジック!
コースも雪山、基地などエリアごとの特徴が出ています。
ステージギミックを生かした大胆なショートカットもあり、ハチャメチャなレースになるのが楽しい!
「最初から気持ち良く走れる。タイムを詰めると終わりがない」という絶妙なコースデザイン。
高低差の激しいコースから、ドリフトやターボの技術が求められるコースなど特性も様々。バリエーション豊富で飽きません。
レース中もキャラが喋りまくります。ターボ、攻撃、被弾、順位変動などで終始にぎやか。
パーティーレースゲーにありがちな殺伐感が無いのが良いですね。
エリア内の全コースをクリアすると1対1のボス戦へ。
ボスを倒すと次のエリアに行けます。
「たいけつ!リパー・ルー」
「れぇーすに必要なのは冷戦な判断力と綺麗な走りとバランスなのねぇー」
最初のボスは、ジグザグに走りながら爆弾箱を仕掛けるクレイジーな奴。
ボスは無限アイテムなので常に妨害されます。
後しか攻撃できないので前を走ればわりと安全です。しかしスピード補正があるのでよほどぶっちぎらない限り接戦になります。
ミサイルを温存して最後に勝負をかけるのが有効。
「たいけつ!パプパプ」
「パプパプーこの勝負絶対負けないパプー」
2種類のオイルをランダムで仕掛けてきます。
当然ですが、後のエリアほど難易度が高い。
本作はマリカーと違い内側ショートカットに厳しいです。
少しでもはみ出ると引っかかって奈落の底なので注意したいところ。
勝つために意識したいのはリンゴの数。
リンゴは集めるほど最高速アップ。さらに
・入手アイテム変化
(爆弾箱→ニトロ箱、つるつるオイル→あめふりオイル)
・アイテム性能強化
ミサイルは弾速・誘導性能アップ。追っかけボールは前の全車を攻撃する。
といったメリット効果があります。
「たいけつ!コモド・ジョー」
「しゅるってぇとお前さんがオキサイドと勝負をしゅようってわけだ」
投げた爆弾箱は地面に落ちた瞬間に爆発。たまにニトロ箱が混ざってます。
ボスよりコースが難敵。
道が狭い&見通しが悪い直角コーナー。
「たいけつ!ピンストライプ」
「本当の速さがどういうものなのか教えてあげるよ」
後ろにドクロ爆弾を連射してきます。道幅が狭いので食らうとコース外に飛ばされて大ロス。
「たいけつ!エヌ・オキサイド」
「ぶうぁ」「げっきょく、あはっ違ったー、月極駐車場にしてやるのだ」
ついにラスボス戦!
ラスボスなのに堂々とフライングするゲス野郎。こんな奴に絶対負けたくない!
爆弾箱投げ、ニトロ箱、ドクロ爆弾、あめふりオイルの順で連射してきます。
やはりミサイルが有効ですが、食らい硬直が短いので追い抜くには連続で当てる必要があります。
こうして、なんとかクリアしました。
しかし走りの追及は終わりません。というか今までのレースはチュートリアルにすぎないのです!
1周クリア後が本番
本作には真エンディングがあります。その条件は
・CBRメダル20個
・カラーダイヤ5個 :4つのコースを走って総合得点を競う
やるとわかりますがこの条件、かなり大変です。
1周クリア後が本番といえます。
まずはタイムトライアル。
ただ速く走れば良いわけではなく、ステージのいたるところに設置されたタイム短縮箱を壊して時間を止めるのが重要です。
タイムロスして取っては意味がないので、スピードを落とさずラインを合わせて取りたい。
でもこの箱の配置がいやらしいんですよ。一見ムチャな場所やショートカット上にもあります。
また、壊した箱は再出現しないので、きっちり全部回収するには1周ごとにラインを変える必要があります。
トロフィーはサファイア・ゴールド・プラチナの3種類。
プラチナ獲得には相当な研究と練習が必要ですが、最低ラインのサファイアさえ取れば真エンドの条件を満たします。
サファイアの規定タイムは緩く、初見でなんとかクリアできる程度。前半の簡単なコースの方がタイムがシビアだったりしますね。
タイムアタックをクリアしてもまだまだ終わりません!
次はCBRメダル集め開始。
全コースにC、B、Rの3つの文字が追加され、各エリアにボーナスチャレンジが出現。
C、B、Rの3文字を全て回収して1位を取るとメダル入手。
どれも通常ラインから離れた場所にあるので取りに行くタイムロスを埋める必要があります。
取り方自体がわからないものも多くて困るのですが、色々やってるうちに新しいショートカットを見つけたりしてコースの理解度が上がります。
ボーナスチャレンジでは、制限時間内にパワーストーンを回収。
決まった道がないのでテキトーに走ると迷子になります。効率よく回収するラインを考えましょう。
CBRメダルを集めると、次はカラーダイヤコースに挑めます。
真エンディングまでやり込むと相当なボリューム。
本家クラッシュバンディクー以上に長く楽しめます。
まとめ:ノーティドッグ製クラッシュ最終作にふさわしい傑作
決してマリカーのパクりで終わる作品ではない、「マリカーを超えたか!?」と思わせる作り込みと面白さ。
特に1人用モードの充実ぶりが素晴らしい。
ただでさえ多いコースを様々な趣向でやり込めます。
パーティーゲーを1人で遊ぶ場合、CPUと味気ない対戦をするか、ストイックなタイムアタックになるのがツラいところ。
しかし本作は1人用としてもシリーズ前3作並に遊べる。
ジャンルは違えど、正当なシリーズ続編として制作した意気込みがビンビン伝わってきます。
後にアンチャーテッド生み出すノーティドッグ。そのクラッシュ最終作にふさわしい傑作。
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