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オメガブースト【評価/感想】スピード感抜群の宇宙でV-MAX発動!【PS1名作】

投稿日:2019-03-31 更新日:






「PS1の名作なんて有名どころは一通りやったし、もう知らない作品とか無いんだよなー」
と思っていたら、ありました。
しかも大好物のロボット物です。



オメガブーストってどういうゲーム?

3Dロボットアクションシューティング。

キャッチコピーは、
「360°新感覚シューティング 破壊美が加速(ブースト)する」

・天地がわからないほど目まぐるしく動く「360°新感覚シューティング」
・美しい攻撃エフェクトで敵なぎ倒す「破壊美」
が特徴です。

ジャンルを問われると答えるのが難しい。
ゲーム性は3D奥スクロール「パンツァードラグーン」、挙動や雰囲気は「Z.O.E」が近いかな。
自動で前進しながら、次々と現れる敵をロックしてレーザーを撃ち込む感じ。

視点が激しくグルグル動きますが、3D酔いに弱い方でも遊べると思います。
僕はFPS・TPSで酔いまくり、特にubisoftのTPSはまともにプレイできません。そんな自分でも酔わずに遊べました。

 

1999/4/22 発売。

1999年は、「FF8」「エースコンバット3」「クロノクロス」など、ハード性能を限界まで引き出したゲームが出ました。

その中でも本作は、新たな可能性を感じるグラフィックと演出が際立ちます。

それもそのはず、開発はあの「グランツーリスモ」を制作したポリフォニーデジタル。

高い技術力とこだわりが詰め込まれた、隠れた名作です。

 

自機「オメガブースト」のデザインはマクロス、アーマドコアでおなじみ、河森正治氏。
バルキリーそっくりでも変形はしません。

BGMを手がけたのはマクロスプラスの神曲「INFORMATION HIGH」を作曲したCMJK氏。
テクノ、ニュービートをベースにしたBGMが、孤独・虚無・恐怖・解放感といった宇宙空間のなんともいえない雰囲気とマッチ。

ジワジワと響くBGMと、主張が強くてキレの良いSEの相性が抜群。
自分のプレイで音楽を奏でているような気分になれます。

オープニングのボーカル曲は、海外のロックバンドが楽曲を提供しているらしい。
この曲がラスボス戦で流れるのが熱い。(←ネタバレ)

 

あえてのB級SF洋画臭

■あらすじ

2099年、ネット上に意思と知能を持つ存在「アルファコア」が誕生した。
アルファコアの存在に気づいた人類は脅威を感じ、ウィルス攻撃を仕掛ける。

攻撃されたことでアルファコアは敵意を持ち、人間に攻撃を開始。
ネットから無人兵器までを支配したアルファコアの圧倒的な力の前に人類は無力だった。

そんな中、科学者がアルファコアを倒す方法を考案する。
それはタイムマシン「タイムシャフト」でアルファコア誕生前の時代に飛び、芽を潰すこと。

しかし実行前にタイムシャフトがアルファコアに占領されてしまう。

さらにアルファコアはそのタイムシャフトを使って過去に自分の意識を埋め込んだ真空管を送り込み、世界最初の汎用コンピュータ 「ENIAC (エニアック)」に組み込もうとする。

人類は最後の手段として、究極プロダクトノイド「オメガブースト」の使用を決定。
タイムシャフトへ強行突入し、アルファコアによる時空改変の阻止を目指す。

 

オープニング、挿入デモはなんと実写。
あえてのB級SF洋画臭。CGを組み込んだ力作で見応えがあります。

シューティングゲームのSF設定といえば、「R-TYPE」のように悲壮感ただよう、設定を読むだけでウツになりそうなものが多いです。

一方、本作はオープニングからロック調のBGMで軽快なノリ。
パイロットのノリも軽い。とても全人類の命運を握っている男には見えません。

タイムパラドックスとか細かいことは気にしないガバガバ設定もあえてのB級。
AIの暴走やタイムマシンなど、いかにもSFチックな要素を詰め込んでいます。

 

オープニングの最後、自機「オメガブースト」がロングライフルっぽい武器で極太ビームを撃って格好く締めます。
でもこの攻撃はゲーム中で使えません。

 

以下、エンディングのネタバレ。

自分なりに解釈すると、

アルファコアは消滅する寸前、オメガブーストに取り憑いて真空管に分身を仕込んだ。
結局アルファコアの方が一枚上手で、人類の作戦は失敗。

最後、アルファコアは「共生」と言ってるので、人類を導いて共生の道を探るっぽい。
パイロットは作戦が失敗したことに気づかないまま1946年で生きる。

 

って感じでしょうか。
でも詳しいことは謎。続編が出ないから永遠に謎。

 

簡単操作で爽快アクション

誰でも簡単操作で、アニメのような大迫力のロボットアクションを楽しめます。

使うボタンは大まかに3つのみ。
サーチ(L1)しながら右スティックで移動。射撃ボタンで攻撃。
たったこれだけ。

ワンボタンで敵の方を向き、攻撃は自動追尾。
自動の部分が多いので、自分でガシガシと動かす実感は薄め。
でもこれはこれで、オートで動く感じが高性能ロボットらしくて気持ちいい。

 

ゲーム性としては、
自機が勝手に前進して次々に敵が現れる、昔ながらの奥スクロールSTGに近いです。
なので、前後の動きはあまり考える必要がありません。
ブーストボタンで急加速、R1で前進を止めて滞空できるけど、使う場面は少なめ。

 

攻撃は以下の3種類。

・ホーミングレーザー
(ロックしてから射撃ボタン)
パンツァードラグーンのレーザーにそっくり。

・バルカン
(射撃ボタン連打)
ただのバルカンではありません。ホーミングバルカンです。
テキトーに撃っても敵が正面にいれば当たります。

・ヴァイパーブースト (L2)
いわゆるボム。
蒼い光に包まれた無敵状態で連続体当たり。
敵を倒すとゲージが溜まり、一定量以上になると使用可能。ゲージ量に応じて持続時間が伸びます。
フルゲージならボスも一撃の超火力。

 

特徴的なのはサーチ機能。

ワンボタンで正面の敵をオートロック。
ロック中はロック対象を軸にして動きます。

完全にロックするわけではないのがミソ。
ロック時間が長いほど対象の動きについていけなくなります。
状況に応じてこまめにロックし直す必要があり、けっこう忙しいのが楽しい。

ロックすると対象を視界にとらえる反面、自機の動きが制限されて回避力は低下します。
回避に集中するときはノーロックにするとか、工夫の余地があるのが面白いところ。

 

反射神経や操作精度はあまり必要ないです。

オブジェクトやレーザーなど障害物を避けようにも、この視点では距離感がわかりません。
ZONE5の障害物なんて、見てから回避するのはまずムリ。

攻撃エフェクトは派手で美しい反面、判定がわかりにくい。
そのため何をやってるのかわからないまま被弾して大ダメージを食らい、頭の中が「?」となります。

見た目を頼りにできないので、どこに判定があるのかを覚えるしかないです。
なので、敵や障害物のパターンを覚える覚えゲー要素が強め。

 

スピード感抜群の宇宙空間

本作は宇宙空間でプレイヤーを退屈させない演出が効いています。

 

宇宙空間を舞台にしたゲームは、スピード感が無いし背景の変化が乏しいので退屈なことが多いです。

僕は色んなガンダムゲーで宇宙の退屈さを嫌というほど味わいました。

宇宙空間はだだっ広い空間。
基本的に真っ暗で、星が遠くにあるだけ。

いくらハイスピードで動いても比較対象がないため、スピード感が出しにくい舞台です。
例えばスペースシャトルは時速約2万8000kmで地球を周っていますが、映像では静止しているように見えます。

 

そこで本作は、自機の動きに合わせて周囲に舞う細かいチリが流れる演出でスピード感を表現。
これにより、スピード感抜群の宇宙空間を実現しました。

 

ロボットアニメを彷彿とさせる演出も効いてます。

十字にキラリと光る、または赤く発光する「何か」を遠くに見せて、その後に敵が出現。
ただ敵がどこからともなく出現するだけはない、「間」を活かした演出で緊張感が途切れません。

ホーミングレーザーはいったん画面外に出て時間差で着弾するので、自機・敵の攻撃と相まって複雑な画面効果を生み出します。

「バシューン!」「キーン!」と目が覚めるような各種SEも印象的。

惑星を背景にした場面や、ワープしてくる大艦隊との戦いは、ロボットアニメ好きなら間違いなく燃えます。

敵は尾を引いて飛び、土埃を巻き上げながら地上を滑走。
ステージの最後には大型爆撃機、同型のライバル機やバイク戦艦といったボスが出現。
どこかで見たことあるような演出・敵デザインがロボ好きのツボを突きます。

 

ヴァイパーブーストはどう見てもレイズナーのロマン兵器「V-MAX」。

カメラが追いつかないスピードで目まぐるしく画面内を往復。
流星のような体当たりで次々と敵艦隊を沈めます。

この表現は凄い。
今まで色々なゲームをプレイしてきたけど、こんなの見たこと無い。
「このゲーム、V-MAXが見せたいだけじゃね?」と思うぐらいの、圧倒的な格好良さ。
これは体験する価値ありです。

 

難点:最後の3ステージが難しすぎる

キャンペーンモードは全部で9ステージ(ZONE)。

難易度がチグハグで粗い印象を受けました。

中盤まではL1でサーチして撃つだけ。
簡単操作は良いけど、特に考えることがなくて単調です。

一方、後半はその簡単操作を逆手にとった初見殺しの連続。

爽快感と難しさがバランスする、中間の一番おいしい部分が抜けている気がします。

 

最後の3ステージ「ZONE7~9」が難しすぎ。

仕組みを理解し、攻略法をマスターしないとクリアできない作り。縛りがキツく、爽快感はありません。

HPは一定量回復で次ステージに持ち越し。
コンティニューしても、ステージ最初から開始時のライフでスタートするので立て直せません。

 

・ZONE7:ボスが素で強い。
・ZONE8:ボス戦のみ。初見殺し。
・ZONE9:ラスボス戦のみ。これも初見殺し。

最後のボス2体は簡単操作の穴を突いてきます。

ZONE8ボスは、自機が勝手に前進するのを逆手にとった回復ギミックと制限時間。
ラスボスはオートロックを逆手にとったカウンター攻撃。

強敵と真っ向勝負というより、基本システムと戦っているような作りはどうかと思いました。

 

まとめ

簡単操作で、かつてないロボットアクションが楽しめます。
B級SF洋画臭ただようオープニングと設定も一周まわって面白い。

少々粗いゲーム性と難易度で終盤の2ステージは心折れます。でも、それを省いたZONE7まででもプレイする価値はあります。

 

残念ながら続編、リメイクのウワサはありません。

PS2「Z.O.E」は本作の要素を色濃く引き継いでいると思います。
演出の格好良さや浮遊して戦う操作性がそっくり。

なので本作が気になった方には、
「ANUBIS ZOE:M∀RS」がおすすめ↓








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