Rezってどんなゲーム?
Feel it,don’t think.
Rezとは、「セガラリーチャンピオンシップ」「スペースチャンネル5」の水口哲也氏がプロデュースしたシューティング✕音ゲーです。
キャッチコピーは「Feel it,don’t think.」。
既存のゲームで例えるのは難しい新ジャンル「ミッドナイト・ハイ・シューティング」。
「音と映像でプレイヤーに訴えかける」方向性を突き詰めた作品です。
発売当時、高校生のときプレイしました。
「今レズやってんねん」と同級生に言ったら引かれたのが良い思い出。
いや違うんだって、スペル違うし!
VR、4K対応で生まれ変わった「Rez Infinite」(PS4、Steam)が2016年に発売されました。
発売時点でPSVR最高のゲームと評価されています。
光と音のインタラクティビティ
操作に映像・音がシンクロし、他のゲームにはない陶酔感を生み出す!
本作をプレイすれば、ゲームは音楽や映画を超えた「光と音のインタラクティビティ」が可能なメディアであると気づかされます。
敵を攻撃すると、「タンタンッ」「ピッピッ」など敵それぞれの音と光が出ます。
気分はミュージシャン、いやプロジェクションマッピングディレクター。
攻撃ボタンを押すだけでもSEが鳴るのが秀逸です。
敵出ない時間もリズムを刻めるので退屈しません。
部屋を暗くしてヘッドホンでプレイすると効果倍増。
気分がノッているときは本当にトランスしたような感覚を味わえます。
映画「トロン」のような、レトロフューチャーな雰囲気も魅力的。
鮮やかな色彩、ワイヤーフレーム、層の重なりで構成されたグラフィックは新鮮で、テクノ音楽との相性が抜群です。
ステージのモチーフは4大文明。イメージは海から陸、空から宇宙へ。
場面にピッタリな曲が良い感じ。
この手の音楽が好きな方にはサントラもおすすめです。
・Area1 エジプト文明
Buggie Running Beeps 01 / 杉山圭一
・Area2 インダス文明
Protocol Rain / Mist
・Area3 メソポタミア文明
Creation the State of Art / KEN ISHII
・Area4 黄河文明
Rock Is Sponge / Joujouka
・Area5 生命の進化
Fear / Adam Freeland
Boss Attacks / Coldcut
システム紹介
基本は、昔ながらの奥スクロールSTG。
方向キーとボタン2つの簡単操作です。
攻撃は「パンツァードラグーン」のようなロックオンレーザー&ボムだけ。
避け要素はほぼ無し。
撃ってから着弾までの時間差がポイント。
ロック数を欲張ると処理が遅れて被弾しやすい。
敵弾は見づらく、発射SEがないので撃たれたことすら気づかないことが多いです。
被弾リアクションがないのでいつの間にか食らってる。
360°視点移動できる場所では敵を見失って画面外から撃たれることも。
攻撃するタイミングをあえて最適解からズラして「音と光」を演出する遊び方もできます。
本作において大事なのは攻略やスコアより「Feel it,don’t think.」。
・レイヤーレベル
道中にさりげなく現れるオブジェ「ネットワーク・オープニング」を破壊すると「レイヤーレベル」が上がって次層へ移行します。1ステージ10階層。
レベルが上がるにつれ、映像と音の層が増えて豪華になります。
最初はベース音だけのBGMがだんだん盛り上がり、終盤はもうとんでもないことに。
(ちなみにレベルを上げなくてもクリア可能。ただ、エリア1~4解析率100%がエリア5解放条件。)
・形態進化
敵を倒すと出る「ノード」を集めると耐久力が増えると同時に、自キャラの形態が進化します。
レーザーの軌道がかっこいい3rd。
ロックするだけで光線が出る4th。
「2001年 宇宙の旅」を思い出す最終形態6th。
など各形態が個性的。
攻撃の見た目、SEも変化するのが楽しい。攻略関係なくパワーアップさせたくなります。
ただノーミスだとエリア2からずっと5thフォームかつ、5thの攻撃が地味なのは残念なところ。
10フォームぐらい欲しかった。
まとめ
シューティングゲームとして見ればイマイチかもしれません。
徐々にステージのテンションが上がる10分割構成は、シューティングとしては単調に感じます。
ただ音と光のトランス感にハマると本当にハマるんです。
もうクリアとかスコアとか関係なく、癒やしを求めてプレイしてしまう。
「ミッドナイト・ハイ・シューティング」はマジです。
私が本作の魅力に気づいたのは、高校生のとき初プレイしてから10年後でした。
ゲームに飽いた大人にオススメしたい作品です。
実質的な続編「Child of Eden」もプレイしたけど、なんか違うんですよね。
ミュージックビデオを見てるような感じで、ゲームしている気がしないのですぐ積みました。
本作はいまでもオンリーワンです。