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アクション PS4

ライズオブザトゥームレイダー【レビュー/評価】前作から正統進化 DLC全部入りでボリューム満点

投稿日:2017-12-25 更新日:






シリーズをリブートした前作「Tomb Raider」(2013年)の続編。シリーズ第11作目。

2016年発売のPS4版はシリーズ20周年記念盤「20 Year Celebration」。
DLC・追加コンテンツ全部入りの完全版です。

ちなみにトゥームレイダーとは「墓荒らし」って意味らしい。





前作から正統進化

顔を変えて帰ってきたララ

考古学者兼トレジャーハンター「ララ・クロフト」の冒険を描く、三人称視点のアクションアドベンチャー。

前作「トゥームレイダー (2013)」の後日を描く続編になります。

 

近年の大作ゲームのトレンドを押さえた安定の仕上がり!

好評だった前作の設定・システムを受け継ぎ、「狩り」など様々な要素を追加して進化。

シビアなアクションや謎解きが無いので遊びやすく、その上で歯ごたえはしっかり感じます。
前作の不満点、QTEがほぼ無くなったのも嬉しいところ。

 

時代とともに移り変わる主人公ララのビジュアル。

今回の整形、もとい顔モデルはなかなか良いんじゃないでしょうか。タレ目になって女性らしさが増したような。光と角度によってはシルベスタスタローンみたいに見えますが。

前作より表情豊か。顔で感情を語ります。

 

「いやぁーん」「えーい」とか言いながら脳天にピッケルを突き刺すララ。

おまわりさん、この人です!

 

30種類のコスチュームが使用可能。
見た目だけでなく付与効果が異なるので攻略に役立ちます。

帽子コスがお気に入り。

 

クリアするとこんなのも使えます。

 

フィールドは箱庭形式。

ストーリーが進むとエリアが解放されます。一度訪れたベースキャンプはファストトラベルで移動可能。
特定の装備がないと行けない場所も、装備入手後に戻って攻略できるので取り逃しても安心です。

 

フィールドにはストーリーとは関係ない「オプショナル・トゥーム」という謎解きマップが隠されています。数は前作の5個から9個に増量。やりごたえがあります。

オプショナル・トゥームをクリアすると「エンシェントアビリティ」をゲット。
便利なスキルなのでなるべく早い段階でクリアした方が攻略に役立ちます。というかクリア後、一気にやる気がなくなるのでその場で挑んだ方が良いですね。

 

山ほどある遺物から設定を読み解くのも本作の楽しみのひとつ。

遺物を発見すると経験値や言語スキルを獲得。
様々な言語で書かれた壁画やモノリスを翻訳できるようになり、財宝の場所がわかります。

中には謎解きが隠されているものがあり、角度やズームを変えることで謎が解けます。

 

寄り道しても10時間ぐらいでクリア可能です。

怪しい草の煙を吸って幻覚に迷い込んだり、謎の不死軍団と戦闘。
雪山を舞台にしながら、様々なシチュエーションの変化があります。

自由に操作してる時間が長く、中だるみがありません。
「十分楽しんだしそろそろフィニッシュしたいなー」というタイミングで終わってくれた印象。満足できるボリュームでした。

 

ストーリー進行は「デモ→キャンプで準備→次のフィールドへ」の繰り返しです。

ララ1人の視点で展開するので他キャラの描写は浅く、どんなときもララの超人的な能力で状況を打破する展開。

前作は「孤島からの脱出」というわかりやすい目的がありましたが、今回の冒険は趣味に近いです。危険いっぱいだけど危機感は薄い。こんだけノリノリで危険に突っ込んでいけばそりゃそうなるだろう、みたいな。

 

よく比較される「アンチャーテッド4」は、トレジャーハンター業を引退するかどうか悩むネイト、妻エレナ、兄サム、仲間のサリーなど、それぞれのドラマが絡みます。それに比べると少々単調な気もします。

とはいえ、ララ以外の描写を濃くしたら「ララクロフトの大冒険」的な雰囲気が削がれるかもしれません。
ストーリーに変化をつけにくいのはシリーズ自体が抱えるジレンマといえます。

 

相棒「ジョナ」はララをサポートする心やさしいオッサン。

ヘリで誘拐されたり、生死の境をさまよったり、ヒロイン的な役回りです。うーん誰得。

 

広大な雪山を舞台にしたアクション

前作のおどろおどろしい日本と違い、本作は広大な雪山を舞台にしているので開放感が抜群。

シリーズおなじみ、地形を活かした大掛かりでバリエーション豊かなパルクール&クライミングも存分に楽しめます。タッタッタっと飛び回るのがリズム良くて爽快。

フィールド全体がアスレチックの遊び場みたい。
個人的には何年か前に行った「フォレストアドベンチャー」を思い出します。

 

ただし、操作にクセがあるので慣れるまでは戸惑います。
例えば、

・クライミングで飛びつく方向がわかりづらい

・照準とカメラに遅延があるのかエイムが難しい (これでもアプデで改善)

・カバーアクションが独特なモーションで操作しづらい。どこに向かってどの方向に張り付くのか混乱

まあ、変な方向に飛んで繰り返し谷底へ落ちても、リトライのロードが一瞬なのでストレスはありません。

 

難易度は6段階。ノーマル以下ならゲーム中いつでも変更できるので難しくて詰むことはないでしょう。

 

道に迷ったらとにかくR3を押すべし!迷ってなくても押すべし!

R3を押すと「インスティンクト」でアイテムやギミックが表示されます。

ゲームに慣れるほど常に押すようになるので親指がダルい。押し込みじゃなくワンボタンにしてほしい。



武器は、弓、ハンドガン、ライフル、ショットガン。

銃にサイレンサーがないので、ステルスキルできる弓が重宝。
どんな状況もこれ1本。カスタムが進めば炎、爆発、毒矢をその場で作成できるようになります。

オブジェクトを投げておびき寄せたり、その場で作成した火炎瓶、缶詰で爆弾を投げつけたりと色んな方法で攻略が可能。

銃撃戦以外の手段が多いので「アンチャは銃撃戦が単調でちょっと…」という人にもオススメです。

ただ終盤はひたすら正面から銃撃戦の連続。テロリストを1人で壊滅させる考古学者には違和感があります。

 

近接攻撃はピッケルのみ。
「ピッケルにはこんな使い方もあったのかー」と感心しますね。



ステルスプレイが楽しいです。

難易度ノーマルならゴリ押しでもなんとかなりますが、ステルスで敵集団を制圧したときの気持ちよさは格別。

 

成長要素の追加

「狩り」による素材集めと装備のカスタム要素が登場しました。

野生動物を倒して得られる素材でクラフトしたり、武器をアップグレードしたり、RPGのように成長を楽しめます。

 

野生動物の恐ろしさを体感できます。

エイム力の無いプレイヤーをあざ笑うかのように素早い動きで接近してガブり。ララが襲われる様子が引くぐらい生々しい。でもこれが互いに生死をかけた戦いなんです!

 

地形にも羽根、鉱石、キノコ、などが点在。
見渡せば必ず何かが見つかるぐらい沢山仕込んであるので移動中も退屈しません。

序盤から使える毒矢は盾持ちの重装兵も1発で倒せます。
クラフトにキノコが必要ですが数は十分。

 

アップグレードは全体的にマイルド調整。
せっかく装備を整えてもあまり恩恵を感じないです。

前半こそできることが多くて楽しいのですが、どのスキルを取ってもプレイスタイルに大きな影響はなく、アイテムはあり余るのでわざわざ狩りをする必要もないことに気づきます。

前作の武器はカテゴリごとに1種類でしたが本作は複数。アップグレードもこれでもかというぐらい多いです。
しかし、結局どれを使っても大差なし。

ショップで装備を買ったりトゥームで特別なスキルを習得できますが、どれもプレイに大きな影響を与えるほどのものではないです。

例えば、大金つぎ込んで銃にグレネードをつけてもグレネード矢があるので使わない。

 

マイルド調整の物足りなさは、逆にいうと誰でも好きなようにプレイできるカジュアルな作りといえます。

ゲームを進めるほど「できること」の種類は増えるので、強くなってる感はあります。



スキルは3カテゴリ。

・ファイター:戦闘強化、ダメージ軽減など
・ハンター:主に弓
・サバイバー:クラフト、探索)

これが無いとツラい、みたいなのは特に無いので好きなものを取ればOK。

 

「店主を倒して全部奪っちまえばいいのでは?」
と良からぬ考えが脳裏をよぎります。

 

ここから、本編の印象に残ったシーンを紹介します。
ネタバレを含みますので、プレイ予定の方は飛ばしてください。

 

ザックリとした本編の感想

冒頭の雪山から危険度クライマックス!

雪の深さに幅があり、新雪を踏んだときの「ムギムギ」「サクサク」みたいな感触が気持ちいい。

キャラのリアクションや震えがリアルで、こちらまで寒くなります。

雪山に挑むにしてはララは軽装すぎる気が…
ジョナに2人分の荷物を持たせてるのも気になります。

 

ララがヤンチャすぎて相方の負担が半端じゃない!

ピッケル1本で2人分の体重を支えるハメになるジョナ。
装備重量と合わせて170kg以上はありそう。こんなこと本当に可能なのでしょうか。

 

ララを裏切ったオッサン。
この後すぐ頭を撃ち抜かれます。すぐ車を止めて逃げればいいのに。

 

ジルとララはやっぱ尻でしょ!尻!

 

水中に引きずりこんでステルスキル!

テロリスト達も家族を人質にとられて仕方なくやってるかもしれないんだよな…

 

ナイフも手に入れて鬼に金棒のララ。
その戦闘能力は1個小隊(40人)以上に相当。1人でテロリストを壊滅させます。
ララが通った後はペンペン草ひとつ生えません。

てかこの敵、「MGSV:TPP」のスカルズじゃね?

 

味方のキャンプに案内された後、すぐ目の前で盗みをはたらくララ。

 

せっかく感動の再開を果たしたのに、ジョナはさっそくこき使われます。

 

不死っていうからビビってたけど普通に倒せるのね。

 

全くためらうことなくトドメを刺すぜ!ジョナのカタキ!(死んでない)

 

最後はてっきりジョナを助けるために不死の力を使うかどうか迷う展開かと思ったら、ララは途中出会ったイケメンの心配をしていました。ララ…

 

クリア後も、やり込み要素「探索カード」や5つのDLCで長く楽しめます。
それぞれ簡単に紹介しますね。

 

DLC全部入り

クリアデータをロードするとエピローグっぽく自由行動が始まります。手が込んでるなー

 

前作はリプレイ性が無いので、一度クリアしたらニューゲームでやり直すだけでした。
本作はマルチを削った分、シングルプレイが充実しています。


「探索カード」

クリアしたエリアは「探索一覧」から自分で条件を設定して再挑戦できます。

成績に応じてクレジット(ショップ用ビザンティン金貨とは別)、探索カードを入手。

探索カードでプレイヤーや敵を弱体・強化したり武器を変更可能。
強いメリット効果をつけるほどクリア時のスコアが減少します。

 

では、5つのDLCを紹介します。

 

「エンジュランスモード」

いわゆるサバイバルモード。Co-op可能。
本編で腕を上げたプレイヤーが実力を存分に発揮できる、やり込み派に嬉しいモード。

体力の自然回復、マップ無し。自分の方向感覚だけが頼りです。

帰還用ヘリを呼ぶタイミングでスコアが変わるので、どこまで攻めたプレイをするかが悩みどころ。

 

左上のアイコンに注目。「空腹度、体温」の概念があります。

どちらも時間と共に減少。除々に体の自由が利かなくなり、どちらかが尽きると問答無用でゲームオーバー。アイテムや経験値などはリセットされます。

 

対策としては、

・体温を上げる:木を消費してベースキャンプで焚き木。ランタンを携帯。

・空腹を満たす:動植物を狩る、敵の食糧を奪って食う。危険な動物ほど回復量が大きい。

 

昼夜と気候は刻々と変化します。
夜や吹雪では体温が早く減り、視界が悪いので食料や遺跡の発見も困難に。

変化する状況に対応するサバイバルスキルが試されます。


「冷酷な闇の目覚め」
(探索一覧からプレイ可能)

ソ連研究所の化学兵器を発見し、毒ガスの発生を止めて脱出するのが目的。

科学兵器の影響か敵がゾンビ化。ゾンビ敵は攻撃力が高く素早いので危険!

独立したマップには3か所の研究塔があり、協力者のヒントで毒ガス発生システムを操作していきます。

その他、人質救出などチャレンジも多くてかなり遊べるボリューム。

 

「バーバ・ヤーガ:魔女の住み処」

本編マップ「ソ連の基地」から呪いの谷へ。行方不明になったナディアの祖父を探します。

本編より大仕掛けのパズル。1時間悩んだあげく投げ出しそうになりました。

 

「一族の系譜:ナイトメア」

クロフト邸に押し寄せるゾンビを撃退します。バイオハザードっぽい雰囲気。

ゾンビ敵はやはり攻撃力が高いので攻撃を3発食らうとやられてしまいます。
室内は狭いので囲まれると逃げ切れません。確実なエイムと背後をとられない立ち回りが必要になります。

本編は開所で乱闘状態だったので、それとは違う面白さがありますね。

 

「一族の系譜」(PS VR対応)

ララが幼少期を過ごした邸宅が舞台。隠された謎を解き明かします。

探索のみでバトルは無し。

これまたバイオを思わせる雰囲気と謎解き。
本編にはなかったシチュエーションを用意してくれたのが嬉しいです。

 

まとめ

「休日にガッツリやってクリア。その後も空いた時間にチビチビ遊べる」

そんなゲームが欲しい方にオススメ!

本編は短めですが中だるみが無く、リプレー性があるのでボリュームは十分です。
完全版に入っているDLCも遊びがいがあってやり込みがいがあります。

どうやってもなんとかなってしまう優等生すぎるゲームバランスが少々物足りない気がしますが、誰でも楽しめる傑作なのは間違いありません。

以上です。






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-アクション, PS4

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