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中古6200円だったので「高っ!」と興味が出て購入。
発売から3年経ってるのに中古6200円て、一体どんな神ゲーなんだ!?
もくじ
「ゴジラVS」の特徴:全ての怪獣が使える!
「ゴジラVS」とは、ゴジラシリーズの人気怪獣を操作して街を破壊し、怪獣とド迫力のバトルを繰り広げるアクションゲーム。
「超破壊」「特撮の再現」を謳った前作「ゴジラ-GODZILLA-」(PS3)の続編です。
前作で使えるのは3種類のゴジラ(ゴジラ、バーニング、ギャレゴジ)のみでした。
対して本作では、ゲームに登場する怪獣が全て使用可能。
ビオランテ、キングギドラ、デストロイア、機龍などゴジラ映画の人気怪獣が使えます。
さらにスペースゴジラ、メカキングギドラなど新キャラも追加。
これ系ゲームでよくある「追加キャラは対戦モードだけ」でなく、ストーリーや勝ち抜きモードでも使用可能です。
ゲームの大まかな流れとしては、
・怪獣ならではのド迫力攻撃でオブジェクトを破壊しまくる→体が大きくなる
・敵怪獣を倒して素材ゲット→怪獣を解放&育成
・その怪獣でまた破壊の限りを尽くす
この繰り返し。
メニュー画面を見ると沢山のモードがあるように見えますが、メインモードは以下の3種類です。
・「DESTRUCTION MODE」
実質これ1択。都市破壊+怪獣戦。育成と連動。
・「KING OF THE MONSTER MODE」
怪獣戦のみの連戦。クリアタイムをオンラインランキングに記録。
・「VS MODE」
オンライン対戦。当然、過疎ってます。
他モードは大ざっぱにいうと育成、ジオラマ作成、資料集、設定。
ご覧の通り、本作にはオフライン対戦がありません。
これは大きなマイナスポイント。
タイトルに「vs」入れてるにも関わらずこの仕様でOKを出した責任者にインフィニット熱線を浴びせたい。
キングギドラの首の付け根に注目。
「ムービーモンスターシリーズ」フィギュアを3D取り込みしているため、首の差し込み部分まで再現しちゃってます。
あえて嘘くさいフィギュア感を出したのか、それともただの手抜きか。
このように、特撮の再現というよりジオラマを再現したようなグラフィックです。
操作方法
操作方法を解説します。
一見、複雑でややこしいように見えますが、強い行動だけ繰り返すのが強いゲームなので実際はシンプルです。
■移動
・移動 (左スティック)
・カメラ操作 (右スティック)
・旋回 (LR1)
旋回の仕様がちょっと特殊なので、慣れるまでもどかしい。
■攻撃
・コンボ攻撃 (□)
・強攻撃 (△)
・突進 (X)
・熱線 (○)
■特殊
・緊急回避 (R2)
無敵つきの広範囲攻撃。ゲージ消費。
・咆哮 (L1+R1)
出は遅いが無敵時間あり。咆哮後、特定の技が強化される。
・投げ (上+△)
自分より大きい相手は掴めない。
怪獣はそれぞれ特徴的な攻撃方法を持っており、ジャンプや飛行ができるキャラもいます。でも基本操作は共通。
カメラは自分で動かします。
自キャラの背後から常に正面を見るようにすれば操作しやすい。
慣れたらカメラを前や横に動かして映画っぽいカメラワークに挑戦するのもアリですね。左右反転してややこしいけど。
前方のオブジェクトにオートロックしてくれるので、攻撃方向を合わせるのは楽です。
しかし、思わぬ方向にロックされて行きたい方向に行けないことも。
ジェネレーターを攻撃したいのに怪獣にロックを吸われてしまい、ジェネレーターを攻撃できないまま時間切れとかありがちです。
そういう場合は90°旋回して大きく迂回するしかないのがツラいところ。
■実際はシンプル操作
立ち回りは、
「強技ゴリ押し&ゲージ回復まで待って熱線ぶっぱ」
が基本です。
ゴジラならタックル(X)連打。これ一本で移動から破壊、対怪獣までこなせます。
このように、本作は強技さえ見つければ片手でプレイ可能。
また本作にはガードが無いので、防御を考える必要もありません。
相手の技はプロレスのように全て受け切るのみ。
でもご安心を。こちらの怪獣だけ自動回復します。(マルチ対戦以外)
少し時間がたてばすぐ全快するほどの回復力なので、多少の被弾は無視できます。
対怪獣でも後退や緊急回避で時間を稼ぐヒットアンドアウェイを心がければまず負けません。(サイズに大きな差が無ければ)
しかし、隅に詰められると距離をとれないのでボコボコにされます。
返す手段はゲージ消費の緊急回避(R2)だけ。なので、ゲージを育成で強化すれば攻撃・防御ともに安定します。
メインモード「DESTRUCTION」
メインモード「DESTRUCTION」では、ルート分岐を選んでステージを進めます。
ゴジラ映画らしく、政権を選ぶことでルートが分岐するのが面白いところ。ゴジラ映画には色んな総理が登場しますからね。
ルートによって災害レベル(人間側の戦力)の上がりやすさが異なります。
ステージ中で入手する進化素材で怪獣を育成するやり込み要素があります。
本作は設定から核・原子力といった要素を排除しています。
かわりに架空のエネルギー「Gエナジー」で文明を支えているという設定。
「ゴジラ」にとって大事なものを失ったような気がします。
ゴジラはそのGエナジーを増幅するGジェネレーターを壊すため日本へ上陸するので、
「核を捨てても、ゴジラに狙われるエネルギー源を作ったら意味なくね?」って気がします。
メカキングギドラや機龍など、味方側の怪獣は防衛ミッションになります。
目標は侵攻とは逆で、街やジェネレーターの被害をなるべく抑えて侵攻してくる怪獣を倒すこと。
一見堅苦しいプレイを強いられそうですが、実際は侵攻側より自由で簡単です。
時間制限や破壊目標は無いし、テキトーに眼の前の怪獣を倒すだけでOK。
防衛率が高いほど怪獣が成長するため、手早くとクリアするだけで自然と自キャラが大きく成長します。
すぐ終わるから周回効率も良い。
しかも本作最強のメカキングギドラを筆頭に、味方側怪獣はみんな強い。
サイズ
前作「ゴジラ-GODZILLA-」と同じく、怪獣のサイズが変化。
見た目の変化だけでなく、デカくなるほど強くなります。
怪獣のサイズは点数に対応しており、破壊を継続してRASHゲージを維持して得点倍率を増やすと成長が加速。
プレイ次第では、最終的に余裕で100mを超えます。
敵怪獣もサイズにより強さが変わります。
100m怪獣は火力が高いし怯まない。少しでも甘く攻めるとやられます。
自キャラは50m級なのに、120mのヘドラが出現して絶望を味わうことも。
こうなると俺のゴジラは体内放射をぶっ放し、ゲージ溜め&傷が癒えるまでひたすら逃げ回るしかない。
ルート分岐
先ほど述べた、政権を選ぶルート分岐。
ステージの難易度はイージー・ノーマル・ハードに分かれています。
9ステージ目(AREA23・24)をクリアするとエンディング。
さらに、クリア時点で怪獣が100m以上に成長していれば最終ステージへ。
ノーマル・イージールートでステージ7(AREA19)から先に進むには「データ集収率※」50%以上が必要です。
ステージが被らないように2周すれば50%は超えます。
※データ集収
データ分析ポイントで怪獣を一定時間撮影してデータを入手。集収した分は周回で引き継ぎます。
ポイントはミニマップに表示される赤点4ヶ所。
範囲がかなり狭いので大暴れすると外に出てしまうので、撮影中はちょっと落ち着きましょう。
「なぜ怪獣を操作してる自分が防衛側の仕事をやっているんだろう」
と疑問なシステムです。誰目線でプレイしてるのかわかりません。
重要なルート分岐ポイントはステージ3。
ここでハードルートを選ばなかった場合、最後までハードルートに合流できません。
難易度の違いはあまり実感できませんが、ハードルート特有の制限時間つきステージが厄介。
制限時間がシビアで、敵怪獣とグダグダやっているとすぐ失敗になります。
怪獣が出現していればジェネレーター全破壊しても戦いが続くので、撮影も後回しにしてジェネレーターへ一直線。
攻略
ここからは、効率の良い攻略方法とおすすめキャラを紹介していきます。
破壊のコツ
建物を破壊するときは、オレンジ枠が見えるマップ外側をグルっと回って潰していくのがオススメ。
潰し残しを探して右往左往せずに済みます。
ゲージは全て緊急回避(R2)に回します。ラッシュゲージ(破壊コンボ)が途切れず安定しやすいので。
怪獣が出現しても無視して破壊に専念します。これでラスト手前には100mになるはず。
3mしか稼げないステージもあれば10m近く稼げるステージもあるので、まずステージ選びが重要です。
稼ぎに適したステージを覚えておきましょう。
破壊目標のGジェネレーターは一定間隔でバリアを張って怪獣をふっ飛ばします。
ダメージは受けないけどウザいので、緊急回避(R2)か咆哮(LR1)の無敵時間でしのぐと◯。
おすすめキャラ
■キングギドラ
飛行(X長押し)で機動力が高い。
さらに飛行△が破壊・対怪獣どちらにも強力です。
○も強い。咆哮○はさらに高火力でジェネレーターも一撃。
■メカキングギドラ
キングギドラのコンパチ性能+αだから当然強い。総合的には最強。
投げ、○がさらに強化されており、咆哮○は密着で当てると体力半分減る超火力。
強いていうなら、破壊性能が高すぎて防衛に向いてないのが弱点でしょうか。
ちなみに、「KING OF THE MONSTER MODE」オンラインランキング上位はメカキングギドラで埋まっています。(2018/12/30時点)
■ガイガン
判定出っぱなしの多段技でハメ続けるハメキャラ。
Xで間合いをつめて□コンボ~△。○も強い。
■GODZILLA
なぜか最初から120m級のデカさ。
巨体がキビキビ動くので気持ち良いです。
突進(X)で距離を詰めて[□×3→△→R2]とかで押しつぶす。
■3式機龍
熱線系の攻撃が強力です。
ホバーダッシュ(方向+X)で機動力も高い。
それだけならスーパーメカゴジラと同じですが、機龍は咆哮△の強さが異常。
リーチが長くて多段、フルヒットで超火力。
相手が100mだろうが何だろうがこれ1本でゴリ押せます。
■モスラ成虫
まず飛んでいるので機動力が圧倒的。
さらにLR1の2回押しで高速回避。気がつくと背後に回り込んでるほど早い。
同じく飛んでいるバトラ成虫より□コンボが使いやすいので、モスラの方がおすすめ。
□~△突進でハメ倒せます。
■ビオランテ
建物破壊では右に出るものがない最終兵器。
とにかく攻撃範囲が広い。
突進(X)でジタバタするだけでラッシュが途切れません。
突進→R2でもうどうしよもない強さ。空中にも強い。
サイズが育ちまくるので怪獣戦もゴリ押しが効きます。
気になる点
最初はめちゃ楽しいんです。
でも2時間も遊べば、本作も単調な内容をキャラの魅力で補ういつものゴジラゲーであることに気づきます。
水増し
典型的な水増し。安定のバンナム仕様。
内容は薄いのに作業の手間が多いです。
育成のためにやることといえばDESTRUCTIONモードの周回だけ。
アンロックした怪獣の成長には怪獣ごとに個別の「進化エナジー」が必要。
そのため、それぞれの怪獣で周回を重ねる必要があります。
ステージセレクト不可なので特定ステージに出現する怪獣素材が欲しくても次の周回はまた最初から。
2周もすれば完全に飽きるのでこれはツラい。
しかも、育成して技が増えるのはゴジラだけ。
他の怪獣はゲージ強化のみなのでやり甲斐がありません。
破壊表現がイマイチ
派手な見た目とは裏腹に気持ち良く無い。
例えば「ゴジラ・ジェネレーションズ」は、コンクリートや鉄骨が音を立てて崩れ落ちるような手のこんだ破壊表現にチャレンジしていました。
一方、本作のオブジェクトはゴムのように衝撃を溜め込んで急に火花を散らして大爆発。
あまりにも不自然で、爽快感のないフィーリングです。
その他
・キャラのバリエーションが少ない
使用可能キャラ計21体と数は多いけど、ラインナップをよく見ると「ゴジラ、メカゴジラ、キングギドラ、幼虫・成虫、その他数体」。
・原作BGMが無い
本作のBGMは何も印象に残りませんでした。
・怪獣3体同時バトルが無い
「怪獣VS怪獣VS怪獣!三体同時出現バトル!」
をキャッチコピーにしてるわりに、DESTRUCTIONモードで怪獣3体同時バトルがほぼ無い。
あっても2体目登場までに1体目を倒してしまう。
・デモがカット不可
ステージ開始、敵怪獣登場、災害レベル上昇デモがカット不可。
ステージ途中デモは動きが中断されるので非常にウザい。破壊を楽しんでるノリをぶった切られて萎えます。
・UIの出来が悪い
メニュー画面の文字は小さいし、数字のフォントが独特すぎる。
四隅に情報が散ってる戦闘画面UIも見ずらい。
特に敵の体力ゲージがちょうど相手の顔に被る位置なのが気になります。
これではせっかくの人気怪獣が台無し。動きも見えない。
ランダムで100m怪獣が出現するけど倒すメリットが皆無。ただの嫌がらせ要素になっています。
必死で戦って見事倒しても破壊が疎かになるのでスコアが伸びません。
リトライすると小さい個体になります。
だったら最初からデカい奴を出すな!と言いたい。
スーパーX1~3の複数同時攻撃がウザすぎ。
最大3機出てきます。
こちらの重々しい挙動をあざ笑うかのようにちょこまかと回り込む上、背景と同化してるので見えない。
まとめ:歴代ゴジラゲーの良いとこ取りだが…
【ゴジラ・ジェネレーションズ】と【ゴジラ怪獣大乱闘】を合わせたような感じ。
歴代ゴジラゲーの良いとこ取りと言えますが、2015年にしてはチープ。
今どきのゲームとは思えないほど安いフィーリングですぐ飽きます。ゴジラが好きな自分でもアクション自体は2、3時間で飽きました。
とはいえ、いろんな怪獣を使って自分なりの立ち回りを考えるのは楽しいのでけっこう遊べます。
中古1500円ぐらいになったら買い。
(2020年3月に確認したところ、なぜかAmazon最安値で1万円超えています。謎すぎる。)