すみません、レビュー記事を作るのが最終体験版の配信終了後になっちゃいました。
「最終体験版やるの忘れてた。結局どんな感じだったの?」
「難しすぎて開始5分で投げたわ。結局〃」
そんな方に向けて、開始5分で投げそうになった私が最終体験版の内容を紹介します。
β体験版のレビュー記事はこちら↓
「仁王2」最終体験版の感想
最終体験版では次の3ステージが遊べます。
・メインミッション「落日の天王山」
・サブミッション「三悪の梟雄」
・逢魔が時ミッション「血塵に染まる寺」
今回紹介するのはメインミッション「落日の天王山」。
体験版らしからぬボリュームと多数の困難が待ち受けます。
「落日の天王山」は以前配信されたβ体験版とは別ステージ。
前作よりレベルデザインが丁寧、というかユルい気がします。
ユルいとは「何回か落命すればいけそうだな」レベル。決して簡単ではありません。
実際、開幕いきなり餓鬼の三連撃を食らって落命したときはコントローラーを握る手から力が抜けました。
基本的に大ダメージという名の即死攻撃が多いです。
7割方、初段引っかかると終わる感じ。
敵と地形が一体となり、あの手この手でプレイヤーを殺しにきます。
画面外からいきなり殴られる。
タイマンだと思って殴りにいったら横から大砲で吹っ飛ばされる。
突然出現した濡れ女にボコられる。
などなど、嫌がらせのデパート。
バリエーションが多いだけでなく、こちらのあらゆる行動パターンに対応して確実に仕留めてくるのが凄いところ。
同じ場所でも20回やれば20パターンのやられ方があります。
ここまで見事に仕留められると感心する。
ただ強い敵を置くだけではこうはならない。相当な創意工夫の上で制作されているのがわかります。
制作者はほんといい性格、じゃなくていい仕事してますよ。
正面からいくのは無理らしい
前半こそチュートリアルっぽくてユルいけど中盤からは普通に鬼。
正面からいくと前作DLC並に難しい。
この調子だと仁王2DLCはどうなってしまうんだ?
と今から心配です。
中盤の、大結晶を壊す場所は「正面からいくのは無理」だとプレイヤーにわからせるチュートリアルになっています。
周り道して高所に登り落下攻撃で大結晶を壊すと常闇が晴れ、強敵「猿鬼」が戦わずとも倒せます。
この場所は猿鬼と餓鬼が見事な連携プレーを仕掛けてくる上、逃げて奥に行くとさらに厄介な濡れ女が出てくる無理ゲーゾーン。
大結晶ギミックに気づかないとゲームを投げること必至です。
にも関わらずギミックに関してロクな説明がありません。
あえて説明を少なくしてプレイヤーに「気づき」の喜びを与えるマゾ仕様。
PS4にしては前作のグラフィックがアレだったので見た目も進化した気がします。棚田が美しい。
特技でパリィ!
「妖怪の力」を使うシステムが3つあります。
・妖怪化:前作の九十九武器にあたるハイパーモード
・特技:敵の大技にカウンター
・妖怪技:装備した「魂代」の技が使える
この3つのうち今回使ったのは特技だけ。
システムを理解しないままテキトーに遊んだので他2つの存在に気づきませんでした。
そんな私が言うのもなんですが、妖怪システム3つの中でも特技は非常に重要です。
なぜなら、特技で敵の大技をパリィできるから。
敵が大技を発動する時、これでもかとわかりやすい赤エフェクトが表示されます。
この赤エフェクトが来たときはピンチと同時にチャンス。
というかチャンスはここしかない。パリィ以外の明確な攻撃チャンスが少ないので。
敵はこちらの入力を見てからの後出し攻撃だったり、アーマーで割り込んだり。どこが隙なのかわかりません。正面から先手を仕掛けるのは無謀です。
その点、パリィ後は絶対的チャンス!
パリィの機会を見切ったら一気に楽になります。
そのパリィに使う特技は以下の3種類「猛・迅・幻」。
それぞれ性能に特色があり、プレイスタイルに応じて使い分けが可能です。
・猛:スーパーアーマーつきで大槌をブン!
・迅:高速移動で体当たり。回避にも有用
・幻:遠距離攻撃
迅が使いやすい気がします。
猛のように空振りせずパリィが安定するし、回避・位置取りにも使える。
ボス「両面宿儺」がカッケー
ステージ道中で2時間ほど落命を繰り返し、ようやくたどり着いたボス「両面宿儺」。
見るからにギミック満載でカッケーじゃないですか。
実際、からくりの塊みたいな奴です。
クルクルと両面を入れ替えて面に応じた様々な攻撃を出してきます。
さらに、周りが暗くなる強化状態に入ると両面で同時行動してくる。
いやーもう観てるだけで楽しいですね。観てるだけにしたいぐらい。
両面宿儺を倒した戦法は、
・赤面にひたすら迅パリィ。青面にパリィすると死ぬ
・詰められたら迅ですり抜け
・飛び道具は結晶を盾にして処理
武器は大太刀で、上段△単発残心の繰り返しがラクでした。
青面にパリィは罠です…
「両面宿儺」撃破後、サブミッションのボス「松永久秀」も倒しました。
コイツもいやらしい奴なんです。
「両面宿儺を倒したからって調子に乗るなよ。こっち(制作者)には色んな引き出しがあるんだぜ」
と言われている気がしました。
まず突進攻撃を食らって即死。
「これをパリィすればいいんだな!」と思ったら、ボンバーマンみたいに色々投げつけてきて、爆風の中から突進攻撃が来て即死。
他にも、
・赤エフェクト技3つ、パリィのタイミングが違う
・位置を入れ替えるときに地形が狭くて引っかかり、横薙ぎを食らうと三連撃で即死
などなど、
繰り返しになりますが、制作者はほんといい仕事してますよ。
まとめ
最終体験版は面白かったです。
ステージ・ボスともに覚えた分だけちゃんと勝利に近づく丁寧な作り。
だから、死ぬほど落命するけど不思議とやめられません。
ボス戦は粘ってパリィのチャンスを待てばなんとかなります。
前作のように「延々と乱舞されてずっとボスのターン」な理不尽感が少ない。
システムが多くスキルツリーも膨大。どこまでボリューム・やり込み要素が広がるのか底が見えません。
「久しぶりにハマれそうなゲームがきた!」って感じ。
製品版をDLC込みで買ってじっくり遊ぶ予定です。
実は体調がめちゃ悪くてゲームどころではなく、半ば嫌々プレイを始めたんです。
「もうすぐ体験版の期限が終わっちゃうから手をつけておくか」って感じで。でも気がついたら4時間以上プレイしていました。
俺をここまで奮い立たせた仁王2は凄いですよ。