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高橋名人の大冒険島2【評価/攻略】おまえが名人だな!

投稿日:2017-08-17 更新日:

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「高橋名人の大冒険島2」ってどんなゲーム?

「高橋名人の大冒険島2」とは、「ファミコン名人」こと高橋名人※が主人公の2D横スクロールアクション。
1995/1/3発売。

高橋名人シリーズ6作目。
(高橋名人の冒険島IV→大冒険島→本作)

過去作はハイスピードアクションが特徴でした。
本作は作風がガラッと変わった、メトロイドヴァニア風味の探索要素つきアクション。

ステージは縦横に広がり、分岐があります。
じっくり探索してアイテムを入手し、仕掛けを解いて、最深部のボスへ。

取れそうで取れない宝箱が色んな場所にあります。場所を忘れると行ったり来たりで面倒なことに。


私は本作発売当時、マリオのような創作キャラクターだと思っていました。

高橋名人とは、ファミコン人気沸騰とともにイベントのゲーム実演でブレイクしたハドソン社員(当時)。得意技は秒間16連射。
CDデビュー、漫画化、映画化、ゲーム化など多方面で活躍しました。

社長に「お前、今日から高橋名人な」と言われて引き受けたらしい。
当時、給料以外の手当は無かったらしい。

実はゲームが苦手で、マリオは1-3までしかいけないとのこと。
華麗なプレイは、限られたステージをゲーム発売前に猛練習した成果。

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6つの島を攻略します。

ワールドマップから各島(ステージ)に移動する形式。

ワールドマップは迷子になるほど入り組んだ構造です。
さらに、ミニゲームのような戦闘がランダムエンカウント。

ステージに入る前から探索要素を楽しめます。

 

グラフィックは独特の雰囲気があって良い感じ。
BGMも良い。ひやひや島のBGMは今聴いても耳に残ります。

 

過去作どころか高橋名人も知らない発売当時、本当に探検している気分にさせてくれた作品です。

 

難点

難点は、アクションも探索も中途半端なこと。
違いのわかる大人になってから遊ぶと思い出補正を実感します。

というのも、

・敵配置が雑
敵をまばらにリズム悪く配置。ステージが間延びしています。

・難易度が変化しない
体力ゲージが増えて回復魔法が使える後半の方がむしろ簡単。
ちなみにワープと回復以外の魔法は使う機会がありません。

このように、アクションは粗い。
アクションゲームとしてイマイチと言わざるを得ません。

 

探索を期待しても中途半端です。

・ステージの地形が単調
狭い一本道が続く。

・攻略の自由度が無い
苦労して入手したアイテムは用途が限られるものばかり。体力ゲージを伸ばすぐらいしか楽しみがない。

・ワールドマップのエンカウントがダルい
ゲームのテンポを著しく損ねています。しかも戦うメリットが無い。

 

これらの難点によりアクションと探索、どちらにもハマれそうでハマれない。
熱中できないままクリアしちゃって消化不良な気分になります。

 

20年ぶりにクリア

今回、20年ぶりにプレイしました。
クリアまでの流れをざっくり紹介します。

 

自分で「王妃になるはずの娘」とか言っちゃうヒロイン。

なんでこんな女を助けにゃならんのか、とさっそくやる気が無くなります。

 

ぽかぽか島

最初は体力が少ないため、数発被弾すればあっという間に終了。
コンティニューでアイテムを引き継げるのが救い。

敵は画面スクロールで復活します。

左右で敵が復活して挟まれたり、画面外から攻撃が飛んできたりで危険。
一方、回復アイテムを稼げるメリットもあります。

 

vs 人面樹

攻撃目標は顔、ダメージを受けるのは手。判定がチグハグです。

顔の真下でジャンプ斬り。
怯んだあと手でワサワサするときだけ逃げると良さげ。

ボスは攻撃チャンスが限られており、攻撃力・耐久力が高いのでゴリ押しできません。

 

ひやひや島

足から全体像がまったく想像できない氷の巨人。竹馬かな?

 

氷ステージに炎装備がある違和感。

炎ステージには氷装備があってさらに不自然。
氷に炎はともかく、炎に氷は効かないような気が。

弱点属性の武器で敵を早く倒せる。防具で被ダメージが減る。
装備によって攻略が格段に楽になります。
ボスは弱点属性のみダメージが通るので武器は必須。

 

vs 氷づけマンモス

氷づけ状態は鼻が引っ込んだときにジャンプ斬り。
解凍後は突進に合わせて左端でジャンプ。

タイミングがシビアというか、当たり判定がさっぱりわかりません。

 

ぼあぼあ島

ピンク色の空が目に染みます。

ほこら前の落とし穴に気づかず、行き止まりだと思って別の島に行ったり戻ったりで数十分費やしました。

 

vs ガメラみたいな亀

氷の剣が見つからなけどまあいっか、と突入したら15分間粘っても倒せませんでした。

ぽかぽか島へのショートカットを思い出し、先に進んで「こおりのつるぎ」を発見。
ここまでたったの5分。最初から探せばよかった。

サクっと倒して次の島へ。

 

ぷかぷか島

ぷかぷか島は、短い区間がワールドマップ上で分岐するややこしい島。

サクサク進みたい気持ちをあざ笑うかのように砂ブロックが行く手を遮る。

 

スコップで砂ブロックを除去して先へ進みます。
この除去作業が面倒くさい。

・使うたびにメニューからスコップ(武器)を選択する
・スコップを装備するとなぜか丸裸になる。危険なので使い終わったら装備を戻す

使う場所が多いため何度も「スコップ装備→砂除去→スコップ外す、防具つけ直し」を強いられてウンザリです。

 

vs 巨大イカ

イカらしさをまったく感じない禍々しい姿のイカ。
使わない足8本、謎の玉攻撃が気になる。

イカスミで水を黒く染め上げ視界を遮ります。
白い足が見やすくなって本末転倒。

また弱点武器を持たずに挑むもやはり勝てませんでした。
「稲妻の剣」を取ってリベンジ。

 

さらさら島

さらさら島はピラミッド風。

ミステリアス感あふれる、フロアが表裏に別れた構造で探検家気分が高まります。

とはいえアクションゲームとして見るとやはり退屈。
雑な敵配置、何度も同じ場所を行き来する地形、間延びした移動足場。

 

vs ミイラ

第1形態の押し潰し攻撃が強烈です。

すり抜けるのは無理。ジャンプしたら包帯を食らう。どうしようもない。

攻略法は、まず「でんせつのおの」を装備。
引きつけて攻撃誘ってから下がって斧攻撃。端が近づいたら手を上げる間に反対側へ。

手を倒したら、あとは包帯に気をつけるだけ。

 

ボス撃破後は「まぼろしのふえ」で各島に天変地異を起こして玉を回収し、ラストステージに挑みます。

 

ふわふわ島

玉が揃ったら「ふわふわ島」へ。

と、その前に。
貯めた7000$を持ってカジノへGO!

セーブしながらひたすらスロットを回して稼ぎます。
稼いだ金を全部突っ込んで、最強装備「せいぎ」シリーズ一式と交換。

 

ここまで来た方なら道中は難なく進めるでしょう。

探索をサボったので体力少ないのが少々不安です。

 

vs 大鷲(中ボス)

上突き連打。

「おまえが名人だな!」
そうです、わたしが名人です。

大鷲撃破後、ラスボスと対面します。
その後なぜかステージ最初に戻され、再びボスの場所まで登り直してようやく最終決戦。

 

vs ラスボス第1形態

回転弾が広がったら懐へ。
上半身が別れたら上突き連打。

 

vs ラスボス最終形態

最後はファイナルファンタジー並のスケール感!

行動パターンは単純なので、落ち着いて勝ちきりたい。またステージ最初に戻されたくない。

腕破壊後の攻撃は回避方法がわかりません。魔法の無敵時間で耐えました。

 

格好がなんだかハレンチな2人は新婚旅行に行きましたとさ。

アイテムコンプを目指せばまだ遊べるけど、もうお腹いっぱいです。

ちなみに、現実の高橋名人は2011年に39才(当時)の女性と結婚されています。
年の差13歳。エンディング画像と一致する気がしないでもない。

 

まとめ

良作かと問われると微妙です。

ただ、今遊んでも楽しかったのは事実。

・冒険感を盛り上げる、独特の画と音
・入り組んだワールドマップ
・なんだか作りがユルいステージ

これらが生み出す雰囲気に妙な魅力があります。

アクションと探索要素に消化不良を感じつつ、なんだかんだで最後まで遊んでしまう。
そんな大冒険が味わえるのでぜひ。







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