私は幼い頃、映画館で「VSシリーズ」を観て育った世代。
生頼範義(おおらい のりよし)さんのポスターに魅了された30代です。
最近アマプラでゴジラ映画を全作観た感想を踏まえて、歴代ゴジラの強さを考察・比較して最強ゴジラを決めます。
映画のネタバレを含むので、映画を観た方向けです。
もくじ
歴代ゴジラの強さ比較 最強ゴジラを決める
・サイズ
・熱線の威力
・格闘戦の強さ・立ち回り(頭脳)
この3点に注目していきます。
最強ゴジラにエントリーする歴代ゴジラはこちら↓
・初代ゴジラ
一作目「ゴジラ」
・昭和ゴジラ
「ゴジラの逆襲」~「メカゴジラの逆襲」まで活躍
・ゴジラ(84)&ビオゴジ
「1984」「vsビオランテ」のゴジラ
平成ゴジラへの橋渡し役
・デスゴジ
平成ゴジラ「VSシリーズ」の中でも最強の「VSデストロイア」ゴジラ
・ミレゴジ
2000年代「ミレニアムシリーズ」の4作品に登場
ミレニアムシリーズだけどミレゴジと別物の2体
・GMKゴジラ:「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
・FWゴジラ:「ゴジラ FINAL WARS」
・シン・ゴジラ第4形態
「シン・ゴジラ」作中最終形態
以上の8体です。
ハリウッド、CGアニメゴジラは除外します。
さて、最強ゴジラは何ゴジラだと思いますか?
それでは一体一体の戦闘力を作品公開順で見ていきましょう。
初代ゴジラ
初代ゴジラの登場作品:一作目「ゴジラ」
当時の通常兵器や5万ボルトの電流を食らってもほぼノーダメ。
最後は、威力が謎な超兵器「オキシジェン・デストロイヤー」で抹殺されました。
・サイズ
身長:50メートル
体重:20,000トン
初代ゴジラはただの怪獣ではない、恐怖の象徴みたいな存在なので単純に強い・弱いでは語れません。でも無理やり語ってみます。
まず体格が物足りないです。身長50mは最小クラス。
しかも、技術的な都合で着ぐるみの造形が格闘戦に不向きです。
口から吐くのは熱線ではなく火炎。1954年の木造建築をなぎ払います。
ブフォ~って感じの吐息みたいな火炎なので他ゴジラと比べると破壊力は低く見えます。
総じて、おそらくゴジラの中では弱い方かと。
最強戦線からは脱落とします。
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昭和ゴジラ
昭和ゴジラの登場作品:「ゴジラの逆襲」~「メカゴジラの逆襲」
各作品で着ぐるみも性格も違うのでこの期間のゴジラをひとくくりにするのは非常に乱暴です。
でも戦闘力はおそらく大差無いので、乱暴にまとめて「昭和ゴジラ」としました。
・サイズ
身長:50メートル
体重:20,000トン
サイズは初代と同じ。
初代と違い、運動神経が良いゴジラです。
作品を重ねるほど怪獣プロレス的な描写に偏っていくため格闘戦が得意。やたらと機敏に動きます。
頭も良い。
石を蹴り飛ばして攻撃したり、「VSヘドラ」では放射火炎で空を飛ぶトリッキーな技を披露したり、動きのバリエーションが豊かです。
上記のように頭・体のスペックは高い。でも強いイメージはありません。
第5作「三大怪獣 地球最大の決戦」から正義の味方ポジションなので凶悪さが物足りないです。
キングギドラのような強敵はタイマンで倒せません。仲間と共闘して撃退します。
トリッキーな技は強いというより魅せ技。
(空を飛ぶ放射火炎は理論上最強らしいけど、そういう空想科学読本みたいな考察は省きます)
熱線は「vsシリーズ」のような放射能熱線ではなく、白熱光or放射火炎。
息を吹き付けるような感じで青白い炎を吐きます。
収束率が上がり、威力・射程ともに初代より強そうです。
とはいえ所詮は炎。射程が短く、トドメになることが少ないので威力も低そう。
総じて、最強というには物足りないゴジラです。
ちなみに、「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」では字幕でアンギラスと会話する描写があります。ミニラという似ても似つかない子供(?)もいます。
コミュ力は間違いなく最強。
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ゴジラ(84)&ビオゴジ
登場作品:
ゴジラ(84):「ゴジラ(84)」
ビオゴジ:「ゴジラvsビオランテ」
ゴジラ(84)の造形は独特で、一作のみの登場。
ビオゴジの造形は平成ゴジラに近いけど、ゴジラ(84)と同一個体なのでひとくくりにしました。
・サイズ
身長:80メートル
体重:50,000トン
サイズアップし、顔が恐いので昭和ゴジラより強そう。
しかし、サイズアップした以外特に売りがありません。
ゴジラ(84)&ビオゴジは平成ゴジラの橋渡し役なので印象が薄いです。
ゴジラ(84)は、個人的にゴジラより武田鉄矢さんの印象が強い。
ビオゴジは怪獣戦より人間ドラマに重点が置かれているため、ゴジラが活躍した印象が薄い。
エスパー少女・三枝未希に誘導され、自衛隊の「抗核エネルギーバクテリア」でパタリと倒れる姿は最強ゴジラのイメージからほど遠いです。
対戦相手のビオランテは怪獣というより植物なので、他の怪獣と戦闘力を比較するのが難しい。
特に強いと思える描写が無いので最強戦線からは脱落とします。
バーニングゴジラ (デスゴジ)
デスゴジの登場作品:VSシリーズ最終作「VSデストロイア」
「vsキングギドラ」~「vsデストロイア」の、いわゆる「VSシリーズ」に登場したゴジラは平成ゴジラと呼ばれています。
5作にわたり活躍したので、ゴジラといえばこの姿を思い浮かべる方も多いのでは?
その平成ゴジラの中で最強なのがバーニングゴジラ、別名デスゴジです。
・サイズ
身長:100メートル
体重:60,000トン
ビオゴジの80mから100mへサイズアップ。
平成ゴジラがエネルギー暴走状態となり、命を削ってパワーアップしたのがデスゴジです。
体が赤く発光しており、あからさまに強そう。
平成ゴジラはリアリティ重視で動きが遅いため格闘戦が苦手な印象です。
でもそれを補って余りあるほど尻尾が強い。
巨大な尻尾をムチのように使い、長い・重い・早い攻撃で敵怪獣を圧倒します。
デスゴジ最大の強みはなんといっても熱線の威力。
今までは映画のラスト、敵怪獣にトドメを刺す決め技だった赤色熱線を常に使用可能。
映画終盤はさらに限界を超えた威力になります。
発射前に背びれからエネルギーがあふれ、発する熱風で背中側の建造物をふっ飛ばし、自分の背ビレも熱に耐えられず溶けるほど。
その状態から吐き出す「インフィニット熱線」の威力が凄まじい。
直撃していないのに歴代最強クラスの怪獣・デストロイアがビビって逃げ出します。
インフィニット熱線に耐えられる相手はいません。キングギドラだろうが何だろうが瞬殺でしょう。
実は回復力もエグい。
デストロイアのヴァリアブルスライサーで胴体両断された瞬間に再生し、何事もなかったように反撃します。外傷では倒せません。
このようにデスゴジの強さは圧倒的。
ただ、フルパワーを出せるのはメルトダウン寸前なのが問題です。スタミナに不安があります。
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ミレニアムゴジラ
ミレニアムゴジラ(ミレゴジ)の登場作品:
「ゴジラ2000ミレニアム」
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」
「ゴジラ×メカゴジラ」
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
ミレゴジはトンがった背びれと険しい顔が特徴です。
正確には「ゴジラ2000ミレニアム」だけがミレゴジ。
機龍と戦ったゴジラは主演の釈由美子さんから名前をとって「釈ゴジ」なんて呼ばれています。
強さ的には大差ないのでひとくくりにしました。
・サイズ
身長:55メートル
体重:25,000トン
昭和ゴジラに近い大きさにサイズダウン。
そのわりに動きがノロいです。
熱線は赤色。
「平成ゴジラや昭和ゴジラよりも強力な熱線」という設定があります。
実際、体の大きさに対して熱線が太い。
それ以外特に目立った強みは無し。
作品の出来が悪いため、詳しく言及する気になれないゴジラです。
えーと、次いきます。
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GMKゴジラ
GMKゴジラの登場作品:「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
白目ゴジラ。
デカくてふてぶてしい顔と凶悪な強さが最高にカッコイイ!
一番好きなゴジラです。
・サイズ
身長:60メートル
体重:30,000トン
サイズは小さめでもガタイが良い。横綱のようなどっしり感があります。
ガニ股でノシノシと歩くモーションで異様に早いのが恐ろしい。
・見るからに強靭なアゴと犬歯を活かした噛みつき
・アンバランスなほどに強靭な足腰から繰り出す蹴り、踏みつけ
・相変わらずのリーチで360°をカバーする尻尾
このように、格闘戦で圧倒的な強さです。
しかもGMKゴジラは「怨念集合体」。
簡単にいうと元が人間なので、非常にずる賢い頭脳を持っています。
・同じ手は二度食らわない
・不意打ちに気づかないフリをして反撃、相手の無様な様子をあざ笑うかのような余裕を見せる
・防衛軍の捜索をかく乱して東京近くに上陸
このように頭脳は怪獣の域を超えており、歴代最強です。
熱線も超強力。
・作中の描写では計測不能な射程
・一瞬で防衛軍の90%を吹き飛ばす威力
・海上に展開する巡洋艦を街の中心部から撃ち抜く精度
飛び回るモスラを追い回すためにしつこく熱線を吐き続けており、スタミナも底が見えません。
使い方次第では原爆クラスの爆発を引き起こすことも可能。
そんな熱線をスーパーから逃げてくる人だかりを見て「なんだこのババアうるせぇなぁ」みたいな顔で撃ちます。ヤバいですこのゴジラ。
怨念集合体なので「通常兵器による攻撃無効」という反則的な特性つき。
さらにキングギドラの光線エネルギーを吸収して放射熱線のエネルギーに変換可能。
GMKゴジラに光線を使うと倍返しの熱線を食らって爆散するハメになります。
物理&光線無効。無敵です。
最後は護国三聖獣の謎エネルギーを食らい、体内に侵入した「特殊潜水艇さつま」の削岩弾で自滅しました。
散々無双した後、謎エネルギーで無理やり倒される様はまるでゴジラ界のブロリー。
対戦相手の怪獣、ゴジラ・モスラ・ギドラ の強さがいずれも物足りない感はあります。
とはいえ、千年竜王キングギドラを一撃で葬った強さは本物。
不安要素は、100mクラスに比べるとサイズが小さい点です。
100mと60mの体格差は絶望的。
人間でいえば身長180cmと108cm。大人と5歳児に相当します。勝負になりません。
ただし、怨念の集合体だけに怨念がもっと集まれば100mサイズで復活する可能性があると思います。
そうなると間違いなく最強でしょう。
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FWゴジラ
FWゴジラの登場作品:「ゴジラ FINAL WARS」
・サイズ
身長:100メートル
体重:55,000トン
再び平成ゴジラと同じ100mに巨大化。
100mサイズなのに、歴代最高に機敏です。
相手に合わせた対応力もずば抜けており、相手がどんな怪獣でもザコ扱い。2体相手でも余裕です。
南極から幾多の怪獣戦を繰り広げながら日本にたどり着き、その後もフルパワーで戦える継戦能力でスタミナも申し分なし。
熱線の威力もケタ外れです。
フルパワーの熱線「ハイパースパイラル熱線」は大気圏外に届く射程距離、隕石と拮抗するほどの威力。
映画ラストに放つ「バーニングGスパーク熱線」は、140メートル10万トンと最大級の怪獣カイザーギドラを大気圏外まで吹っ飛ばします。
総じて、全てにおいてスペック最強のゴジラです。
強いて言えば、轟天号に氷塊の中へ封じ込められた点がマイナスポイントでしょうか。
人間の兵器に屈した過去がFWゴジラ唯一の汚点といえます。
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シン・ゴジラ第4形態
シン・ゴジラ第4形態は、「シン・ゴジラ」作中の最終進化型です。
・サイズ
身長:118.5メートル
体重:92,000トン
デカい!恐い!
「内閣総辞職ビーム」と呼ばれる放射線流は射程・威力・精度の全てが最強クラスです。
・東京都心半分を一瞬で火の海に変える威力
最終的には背ビレの間からも数十本、尻尾の先からもビーム乱射してとんでもない火力になります。
・高度約1万5000mを飛べる(作中の高度は不明)B2爆撃機を撃ち落とす射程
・バンカーバスター(MOPⅡ)を正確に狙い撃つ精密機械のような精度
エネルギー切れ後、休憩が必要なのが難点です。
ただし燃費無視の放射線流すら15分吐き続けたのでスタミナ不足とは言い切れません。
格闘戦は描写がありません。
動きがノロいしあの造形では格闘に向かない気がします。
現代兵器の中で貫通力最強のMOPとはいえ、物理攻撃で傷ついたので防御力にも不安あり。
実は、シン・ゴジラは進化の途中です。
途中でこれなので、次段階に進化すれば最強でしょう。でもそれがゴジラといえる存在なのかは謎です。
まとめ:俺の推しゴジラ
話をまとめると、
・フルパワーの迫力:デスゴジ
・最恐:GMKゴジ
・未知数:シン・ゴジラ
この結論を見た方はきっとこう思ったのではないでしょうか。
「結局どのゴジラが最強か決めねーのかよ!」
と。
その通り、最強の一体を決めることはできませんでした。
でも下手に決めない方が良いとも思ったわけです。理想のゴジラ像は人それぞれなので。
上記の4体は甲乙つけがたいので、後は個人個人の「推しゴジラ」が最強ということにして記事を終わります。
あなたの推しゴジラは何ゴジラでしょうか。
私はGMKゴジラ推しです。