祝!なんとマブカプ2がEVO2020メイン種目に選ばれました!
といっても、日本ではイマイチ人気が無くマイナーな作品です。
「マブカプ2ってどんなゲーム?」
「ああ、昔そんなゲームがあったような無かったような」
とマブカプ2についてよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、一時期は仕事終わりの彼女をつかまえて対戦相手になってもらい毎日1時間以上対戦させていた私が、本作の魅力を紹介します。
もくじ
マブカプ2ってどんなゲーム?
最高に楽しいハチャメチャ格ゲー
「MARVEL VS. CAPCOM 2」 (マブカプ2)とは、格ゲー史上最高のハチャメチャバトルが楽しめるお祭りゲー。
キャラ数はなんとカプコン史上最多56体。
アメコミシリーズの最初「Xmen-cota」から前作「MARVEL vs CAPCOM」までのキャラがほぼ全員登場。
カプコン格ゲーにおけるドット絵の集大成です。
豪華56体から3体を選ぶ、3人1組のチーム戦。
vsシリーズでおなじみの2人1組から3人1組に飛躍しました。
3人は対戦中、様々な方法で自由に交代可能。
自由すぎてもう何でもあり状態です。
そして本作のシステムで最も特徴的なのが「アシスト」(アシ)。
アシストボタンを押すと、控えメンバーが乱入して特定の技を出します。
本体と連携して攻めに守りに、あらゆる状況で活用可能。
アシストを上手く使えば、対応困難な崩しを仕掛けたり本体の隙をアシストで補えたり、コンボが伸びる伸びる。
アシスト自体は他の格ゲーにもあります。ただ、マブカプ2は画面支配力・回転率が異常です。
だんだん本体とアシストのどちらが主役なのかわからなくなってくるほど入り乱れる!
本体性能でチームを組めばいいわけではないのが面白いところ。
アシスト性能のパワーバランスが、本体の性能差を吹き飛ばすほどめちゃくちゃです。
アシスト目当てで使われる控えキャラは「アシ専」と呼ばれ、ときには現場キャラより重要視されます。
アシスト技は1キャラにつき3種類から選択可能。
ちなみにキャラセレ画面で表示される「おすすめアシスト技」はアテになりません。キャラによってはとんだハズれ技。
いつでも交代可能とはいえ、交代技の飛び蹴りを外すと隙だらけ。相手が強者なら反撃必至です。
テキトーな交代は「生交代」と呼ばれ、上級者が相手ならバクチ行動。
超必殺技からさらに超必殺技をつないで交代する「ディレイドハイパーコンボ」(DRHC)で交代するのがセオリーです。
観戦するときは「どこで・どうやって交代するのか」に注目すると面白いですね。
いざキャラを動かしてみると、動きが早い!キレキレ!
テンポ良く動かせるフィーリングは格ゲー中でマブカプ2が随一。
次作「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」(アルカプ)のもっさりモーションとは違います。
さらにマブカプ2ならではの回転が良すぎるアシストにより、画面内は常に4~6人がひしめき合います。
このハチャメチャな中、ぶっ壊れ性能で暴れまくる強キャラ&強アシスト。
アプデで調整できない時代だからこそ実現した圧倒的キャラ差が楽しい。
センチネルなんて今なら全てにおいて弱体化を食らうでしょう。
まず飛行の動きが遅くなり、飛行キャンセルにも制限が入るはず。
マブカプ2はぶっ壊れ性能のまま楽しめす。なんて素敵なんでしょう。
このように、マブカプ2は格ゲー史上最高のハチャメチャバトルに仕上がっています。
とにかく動かすだけで楽しい、爽快。
格ゲー上級者から普段格ゲーを遊ばない人まで万人を楽しませる神ゲーです。
ベンガスさんが描いたキャライラストも良い。
描きすぎない、塗りすぎない上手さ。
次作の、誰が描いたのかもわからないイラストと比べれば魅力が雲泥の差です。
なぜマブカプ2は日本で人気がないのか
格ゲー史上最高のハチャメチャバトルは初心者が遊んでもめちゃ楽しい。
ではなぜマブカプ2は日本で人気がイマイチなのか。
思うに、日本のゲーセンでマブカプ2はハチャメチャすぎた。
日本の格ゲープレイヤーはスト2以来、駆け引きが確立された「意味がわかる」真面目なゲームを遊んできました。
そんなプレイヤーにとってこのハチャメチャは受け入れ難く、粗いゲームだと思われたのではないかと。
ハチャメチャな対戦システム以前の問題点もあります。
それは、統一感がなく粗い演出。
本当に56キャラの寄せ集めのような感じです。
具体的には、
・ストーリーが無い
容量の都合でストーリー演出が省略されたせいで、設定や新キャラ、ラスボスが意味不明です。
ラスボスは本作オリジナルのドロドロな赤いモンスター。
過去作のボスはサノス、アポカリプス、オンスロートなど原作モチーフの人気キャラでした。
対して本作のラスボスは「一体なんだコイツ」感があります。
・背景デザインが無個性
日本で傑作と名高いカプエス2と同様、NAOMI基盤で流行っていた3D表現を取り入れました。
問題は、マブカプ2の背景にはカプコン要素もマーベル要素もないこと。
無個性な海賊船、サボテン、遊園地、洞窟、氷山、工場…
一応ストーリーに沿ったものらしい。しかしストーリー自体が省略されているのでシチュエーションが意味不明。
原作モチーフのステージがあればゲームの雰囲気にもっと魅力が出たような気がします。
・オシャレ系BGMが格ゲーとして異色
BGMのノリ・方向性が謎。
カフェで流れるような、ずっと聞いていたい曲。サックスのソロで聴かせるムーディーなジャズ。
画面内で繰り広げられる格ゲー史上最高に激しい対戦とムーディーなBGMのギャップが大きすぎます。
曲自体はすごく良いし、慣れたら画面内の激しさとのギャップも素敵。
ただ、この魅力はゲーセンではちょっと伝わりづらいのではないかと。
・アニメパターン削減
ドット絵の集大成である一方、画面に複数人出る関係でアニメパターンがオリジナルから大幅に削られています。
特にセンチネルの動きなんてオリジナル版「Xmen-cota」の滑らかな動きとまるで別物。
はっきり言って「Xmen-cota」センチネルと比べればマブカプ2のセンチネルは偽物です。
ドット絵好きの方はぜひオリジナル版もプレイしてみてください。滑らかな動きがカッコいいですよ。
多くのプレイヤーを引きつけるに至らなかったのはハチャメチャな対戦システムだけでなく、ストーリー・背景・アニメパターンなど演出面の省略も要因だと思います。
マブカプ2の思い出
この辺でちょっと休憩。「マブカプ2の思い出」について話します。
最初に遊んだのはドリームキャスト版。
「56キャラすげー!」みたいな動機で発売当時に買いました。
当時は対戦相手がいない、そもそも友達がいない。
ネット対戦は通信料金が高すぎてムリ。
田舎でゲーセンは無く、ゲーム誌ではスルーされて攻略情報が皆無。
そんな環境では、何が強い行動で誰が強キャラなのかさっぱりわからない。
CPU相手に一通りのキャラを触って、たぶんセンチネルも出さないまま手放しました。
というかですね、ドリームキャスト版はキャラ解放に3種類のポイントが必要で、ネット対戦・AC版連動ポイントは私の環境で集めるのが不可能だったんです。だから出したくても出せない。
ときは流れ、マブカプ2のことをすっかり忘れた10年後。
海外のマブカプ2対戦動画を観て「マブカプ2ってこんなゲームだったのか!」と衝撃を受けました。
そして居ても立っても居られずPS2版を購入。
動画を見ながら練習し、友達がいないから彼女を対戦相手に仕立て上げて練習成果をぶつけました。
当時は京都に住んでいた私は関西の有名ゲーセン「a-cho」へマブカプ2大会を観に行きました。彼女連れで。
あの頃は楽しかったなぁ~。
大会ではウメダルさんのアイアンマン永パが炸裂。
実況の「アイアンマンには夢がある!」が熱かった。
彼女は「ウメダルさんが凄くカッコよかった!ゲーム上手い人って素敵!」と感動していました。階段でウメダルさんを見つけてうっとりしていました。
マブカプ2が上手いとモテる!だからみんなもやろう!
大会後、2人ともめっちゃタバコ臭くなって帰ったのが良い思い出。
キャラ紹介:神に選ばれし4強
おまたせしました。ここからマブカプ2の強キャラ、強アシスト、強チームを紹介します。
マブカプ2には56キャラの頂点、他キャラとは次元が違う強さを誇る強キャラ4人が君臨しています。
その強さは他キャラの存在意義を完全に消し去るほど。ゲーム中で神のような存在。
4強の下には越えられない壁があり、アイアンマン、Dr.ドゥーム、ストライダー飛竜、スパイラル、ブラックハート達が続きます。
マブカプ2はチーム戦かつアシストが重要。
4強も強アシストと連携してナンボで、「4強2人+強アシスト1人」が強チームのテンプレです。
強いチームには、チームの特徴や頭文字やプレイヤー名から「スクラブ」「MSP」「サンスラ」といった名前がついています。
これらのチームは凄腕プレイヤーの山のような研究から導き出された鉄板構成。テンプレのトップチームは15年以上ほぼ不変です。
アレンジしてもせいぜい1人入れ替えて「4強+他+強アシ」みたいな感じ。
以下、4強の神がかった強さを具体的に紹介します。
参考までに「私が4強を使うとどうなるか」も書きました。
4強の凄まじい能力を引き出すには相当な練習と対戦環境が必須です。
対戦して鍛えようにも、PS3版(DL専用)はオンラインサービス終了。ガチ対戦するならゲーセンに行くしかない。
マブカプ2でガチ対戦できるゲーセンなんて、前述の「a-cho」込みで関西に3店ぐらいでしょう。
限られたゲーセンに通い詰め、永久コンボや補正切りで何もできずに負けてもコインを投入し続ける。
そして数年後、それなりに動けるようになるかもしれない。ならないかもしれない。
…ハードルが高すぎます。
PS4でネット対戦対応のマブカプ2を出してくれませんかねぇ。日本だとすぐ過疎りそうだけど。
マグニートー
マグニートーは、圧倒的なラッシュ力を誇る超攻撃的キャラ。
一番手を担当することが多いです。
・空中ダッシュを使った低空中段
・鬼のような突進力のダッシュと発生2F小足
この中下2択にアシストを組み合わせて表裏を絡めた「5択」で崩す。
そこから永久コンボで最悪3人即死。
下手にアシストを出すとコンボで拾われてアシストキャラ即死。
マグニートーを使いこなすプレイヤーと対戦すれば、何が起こったのかわからないまま試合が終わるでしょう。
弱点は平均より7%低い防御力。
上級者の対戦だと一発刺されば即死なのであまり意味無いです。
■私がマグニートーを使うと…
・エリアルグラテンが安定しない
・永久コンボは頑張って4ループ
・低空中段がブラストに化ける。この技削除してほしい
ボタン設定を工夫して大大エリアルだけなんとか実戦投入。ここまで3年かかった。
後述する「マグロ」にしてようやく実戦投入できるレベル。
「サイロアシ→大足から直接グラテン」が得意技。大足をダウン回避されたら入らないのは内緒。
ケーブル
ケーブルは、空中(低空)HC「ハイパーバイパービーム」(AHVB)だけで4強に上り詰めた男。
AHVBは、
・発生が早い。即画面端に届く
・隙がない
・ガードさせれば反撃受けない
・3~4回つながる。ゲージがあれば即死
・貫通してアシストを巻き込む
・キャラ交代時にガード不能で重ね可能
このぶっ壊れ性能。
[2369]入力で地上から即撃てる上に発生早すぎ。
スキ見てから確認余裕でした状態で、アシと本体を2体撃破。
AHVB抜きでも遠距離攻撃+アシの立ち回りが初心者を終わらせるほどに厄介です。
この「逃げケーブル」がアーケード稼働初期に大流行し、日本のゲーセンでマブカプ2プレイヤーが減った要因になったらしい。
■私がケーブルを使うと…
5年間練習してもAHVBが安定しない。
まず出ない、出ても3ループできない。
ミスったときの前SJ大Pを見るたび悲しくなります。
ケーブルはゲージを持ったときの爆発力が売り。かつAHVB入力をミスって地上版(HVB)になると隙だらけで致命的。
AHVBが不安定では話になりません。
もう開き直って、バックジャンプしながらエレクトやアシストを撒いてジャンプ中のヒット確認AHVBだけ狙うことにしました。
あれ?なんかイケる気がする。
センチネル
センチネルは、格ゲーの常識をぶっ壊したロボ。
攻撃・防御スペック最強で、機動力まで最高クラスと狂っています。
具体的には、
・攻撃力がトップクラス
・防御力がゲーム中最高+常時スーパーアーマー
・通常技の圧倒的リーチ・判定。削りダメージつき
・強PやDRからつながるHC「ハイパーセンチネルフォース」 (HSF)の性能が鬼
・アシストもゲーム中最強クラス
基本性能を優遇したデカキャラらしく機動力が低いです。ドシドシと重い。
しかしその機動力も、特殊行動「飛行」によりゲーム中トップクラスになります。
飛行の仕様は、
・調整ミスとしか思えない、目にも留まらぬ高機動
・アシスト使用可能
・飛行・飛行解除で基本行動や通常技をキャンセル可能
・ゲージ消費などの制限なしで使い放題
この超性能。
飛行しながらアシストを出すだけで凡キャラは為す術無し。
キャンセルを使いこなせば、マグニ・ストームとも張り合える高速変態挙動が可能です。
■私がセンチネルを使うと…
・昇り中段、下段コンボがどちらも安定しない
・コンボパーツ「ビーム/ロケパン/HSF」も安定とは言い難い
・飛行コンボなんてできる気がしない
そんな操作精度でも、飛行を使った立ち回りやアシを絡めた簡単コンボで十分強い。
慣れると飛行キャンセルを使って高速で動けるのが楽しいです。
シューティングアシは画面支配力が異常。アシに回ってもお手軽強い。
このキャラ最高やな!
ストーム
ストームは、欲しい能力が120%揃った万能キャラ。
・通常技の攻撃判定が最強クラス
・ラッシュ力はマグニート並
・空中ダッシュが高性能。さらに落下スピード調整やライトニングアタック(LA)で空中の機動力最強
・超必殺技「アイスストーム」が全画面攻撃で、交代に使いやすいわテキトーに撃ってもアシストを削るわで鬼
この万能性能により、チームの繋ぎ役である2番手を担当することが多いです。
弱点はマグニートと同じく低めの防御力。
そんな弱点はストームの圧倒的な機動力の前に吹き飛びます。
■私がストームを使うと…
基本コンボ「小足~大足→9方向ダッシュ」が安定しなくてツラい。
エリアル前のミスりポイントが多すぎる。
・エリアル始動の斜め入力でミスる
・大足SJが波動に化ける
・9Dが大Pに化ける
さらにエリアルで使うライトニングアタック(LA)も以下のように何重苦も抱えておりミスる。
・縦押しがパッドに不向き
・LA2発目が出ない
・締めのHC「ライトニングストーム」が出ない、つながらない
私はLAコンボを諦めて、大P締めからの中段重ね(レバー前で裏、すかし下段で択)にしました。
前低空Dがブラストに化けて困るマグニートと同じように、後低空Dが「まりも」に化けるのも困る。この技削除してほしい。
まあ逃げながらのぶっぱアイスだけで強いです。
4強をアシストするキャラ
4強と組み合わせる代表的な強アシストを紹介します。
コイツらは最強アシストなのに、実は本体も大半のキャラより強い。ほんと良いゲームですね。
■サイロック
サイロックは、マグニートをアシストする通称「マグロ」で真価を発揮します。
アシスト「サイブレイドスピン」で攻め・守りのあらゆる状況からチャンスが広がり、ただでさえ圧倒的暴力のマグニートが超強化。
■キャプテンコマンドー
画面半分を制圧する対空アシスト「コレダー」が強すぎる。
強すぎる技が本体と認識されて「コレダー」と呼ばれています。
■サイクロプス
対空アシスト「ライジングアッパーカット」が最強クラス。
拘束力が高い、ヒット確認しやすいなどコレダーとは違う強みがあります。
普通の波動・昇竜キャラなのに本体性能は4強のすぐ下。スタンダードを突き詰めた強キャラです。
凡キャラを使ってみよう
上位の十数体以外は特にキャラランクがありません。
全部ひっくるめて「凡キャラ」と呼ばれます。
実は本作、凡キャラ対戦が楽しい。
ハチャメチャなキャラ性能でゴリ押しできない凡キャラ対戦だからこそ本作の基本システムをじっくり味わえます。
限られた強キャラ達が繰り広げる神々の戦いだけで終わるのはもったいない。
テンプレチームと違い、凡キャラを使った「俺チーム」の立ち回りには答えがありません。
56体から好みのキャラを組み合わせて「このチームはどう使ったら強いかな」と考えるのが楽しいです。
そんな凡キャラ対戦の参考として、私と対戦相手(彼女)のお気に入り凡キャラを紹介します。
ちなみにカプコン勢とアメコミ勢を比較すると、全体的にアメコミ勢優遇の傾向。
使うキャラを迷ったらとりあえずアメコミ勢から選んで、3番手にセンチネルを入れておけばOK。
はい、マブカプ2をわりとガチで遊んでくれる彼女がいる私は幸せものです。
ときには練習をやる気が無い彼女に怒り、マブカプ2のせいで関係が険悪になったこともあります。
「マブカプ2をやる気ないならもう俺の部屋にくるな!」とか言ってました。何を言ってるんだ俺は。
在宅ワークかつ夜型の私に対して彼女は仕事終わりのヘトヘト状態でわざわざうちに来て対戦しているわけで、やる気出なくて当然っすわ。
私のお気に入りキャラ
■サノス
ご存知、映画「アベンジャーズ・エンドゲーム」の大ボス。
本作では、イマイチな性能となんだか可愛いモーションで頑張る癒やし系。
空中を漂ってゲージを溜め、ハイパーコンボ(HC)で吐きます。
空中では、
・J大Pの強判定
・J2大P
・タイタンの機動変化
で頑張る。
地上の立ち回りはデカくて遅いから厳しい。
K系通常技がわりと高性能。ダウン回避できない相手にはひたすら小・中足をこすります。
・固めて動いたところに泡(デススフィア)
・HC「ガントレットパワー」ぶっぱから有利を取って押し込む
これで強キャラ気分になりつつ結局は崩せず終わり、空中を漂って時間を稼ぐ凡キャラらしい凡キャラ。
ちなみに、HC「パワー」からハルクHC「ガンマクラッシュ」にディレイドすると即死級ダメージが入って爽快です。
■豪鬼
さすが豪鬼。立ち回りに必要な全てのパーツが揃った、凡キャラ中の強キャラ!
・素早い動き、斬空の空中制御による機動力
・エリアル(小K/大竜巻)の減りがエグい
・割り込み竜巻
・HCも高性能技が揃う
(追撃に便利な天魔斬空、発生以外は強い滅波動、無敵割り込み滅昇竜)
・接近戦で猛威を振るう竜巻アシ
性能を引き出せば相手キャラが誰であろうと引けは取りません。
とはいえ完璧に被弾を避けられるわけもなく、ゲーム中最低の紙防御力によりいつの間にか倒れている哀愁の凡キャラ。
■ジャガーノート
空中技をブンブン振り回して相手が動いたらヘッドクラッシュ!
動いて無くてもアシ出てたらクラッシュ!…ケーブルで良くね?
■アイスマン
地上、空中からの4wayビームが売り。
アイスビームの驚きの削り量に焦って相手が飛んできたらチャンス。アシを絡めて有利状況を押しつけます。
ビーム以外はカス当たりが多くてほんと弱い。
対戦相手 (彼女)のお気に入りキャラ
対戦相手 (彼女)のお気に入りキャラも紹介します。
ちなみに彼女は本作発売当時も、彼氏に勧められて本作で遊んでいたらしい。
10年後の彼氏がまたマブカプ2好きで毎日ガチ対戦させられるハメになるとは…運命を感じます。
■バレッタ
バレッタは、アシの後ろにミサイルを忍ばせHC「クールハンティング」を狙ういやらしいキャラ。
2段Jで器用に逃げながら発生保障の地雷を撒いて接近を許しません。マグロ以外で捕まえるのは大変です。
■ベノム
ベノムは、突進技「ベノムファング」の一芸特化。
この技、
・超判定で超必を含むあらゆる技を潰す
・ロクな確反が無い
・多段ヒットでセンチも吹っ飛ぶ
・アシスト対応技
コイツが相手チームにいると常に判定の塊が飛んできます。
本体として出てくると使い手はベノムファングの使い方に集中し、地上・空中から絶妙に撃ち分けてくる。
これしかないのがわかっているのに食らうのが悔しい。
アシ無しセンチで戦うとそびえ立つ壁。
・ベノムファングに確反がない
・J大P、大K、HSFも潰される
また、彼女はベノム使用時のみなぜかガードが硬い。ベノムファング後に中下択を仕掛けても不思議と通らない。
あまりの強さに「端に誘ってから端P投げコンボしかない!」まで追い詰められ、最後にはプライドを捨てて「ベノムファング禁止な!」まで言いました。
■ジル
バイオファンだからチーム入り。
最初はゾンビ&カラスをばら撒くだけでした。
熟練するにつれて、J大Pをブンブン振り回して空中戦を制しつつまとわりついて中下択からHC「近接戦闘A+」につなぐインファイターに変貌。
「近接戦闘A+」は削りダメージが大きく最後にもりっと減るのが特徴。よって身内ではこの技を「もりっ」と呼んでいます。
大足(スラ)から余裕でつながるのが恐怖。ロックマンばりのスラ連発でむりやり当ててくる。
ダウン回避可能だけど私の腕ではめったに成功しません。
■センチネル
アシ専としてさり気なく顔を出す4強。
アシとして出たセンチを狙えばいいことに気づけばデクの坊です。
彼女は飛行キャンセルなんてできません。豪鬼でボコボコにしてやります。
センチ対センチの空中戦は妙に手強いのが謎。
■サイクロプス
バレッタとのコンビがトラウマ的強さ。
逃げるバレッタ+サイクアシは本当に嫌になります。
本体の下ビーム連発+バレッタのミサイルアシはもっと嫌。SJできないまま体力半分無くなっちゃう。
作業的な戦い方が彼女の好みと合わなかったようでリストラされました。あーよかった。
■シュマゴラス
「シュマちゃんの技ワンフレだよワンフレ!」
と言いながら楽しそうに発生1F小Pを振り回してきます。
J2大K(岩)、大足対空(ウニ)で嫌がらせしながら投げ狙い。
K投げで体力モリモリ吸われます。いやらしいキャラだよ!
ゲージ3本消費のHC「カオスディメンション」をコスト無視で積極的に狙ってきます。
紙防御力の豪鬼が捕まると悲惨なことに。
■ローグ
「パワードレイン」でマグニが吸われるとローグが強化され、センチの1.5倍硬い「硬ババア」と化します。
硬ババアを壁役にしてアシストのミサイルやミニセンチで削る立ち回りで、気がつくとこちらが体力劣勢。恐るべし、硬ババア。
まとめ:史上最高にハチャメチャで楽しい格ゲー
マブカプ2の魅力をお伝えするため、ゲームの紹介から思い出話、強キャラの解説、凡キャラ対戦した話など色んな切り口で攻めてみました。
マブカプ2の魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです。
ようするにマブカプ2とは、
・カプコン格ゲーのドット絵全員集合
・自由度が高すぎるシステム。アシストの回転率が高すぎて常に画面内に4人出ちゃう
・一部キャラがぶっ壊れ性能。発売後にバランス調整できない時代だからこそのガタつきが楽しい
・無個性なステージとオシャレ系BGMの雰囲気が唯一無二。他のvsシリーズともまるで違う
これらが相まった、史上最高にハチャメチャで楽しい格ゲーです。
そんなマブカプ2最大の問題点は、対人戦を楽しめる環境がないことですね。
次作「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」(アルカプ)はマブカプ2を期待するとこれじゃない感があります。
違う方向のやりたい放題。サクサクなぎ倒すマブカプ2に対して、もっさりでネチネチしたコンボゲーな印象です。
とはいえ、1人でコンボ練習が延々と楽しめる良いゲームだと思います。
インフィニット?なんすかそれ?