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ペルソナ3 ポータブル【感想/評価】メガテン×学園リア充アドベンチャー

投稿日:2019-10-27 更新日:

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メガテン×学園リア充アドベンチャー?
そんなゲーム売れるわけないやろ。

ところが売れるんです!大ヒットなんです!!

学校生活にロクな思い出がない私ヤギがペルソナ3をプレイしました。

本記事は主にゲームの紹介ですが、まとめ部分に率直な感想を書きましたのでぜひ最後までご覧ください。



ペルソナ3ってどんなゲーム?

思い切った方向転換で大ヒット!

ペルソナシリーズの3作目。
「ペルソナ2罰」から6年ぶりのシリーズ新作です。

 

開発の中心は「真・女神転生III」(メガテン3)制作チーム。

そのため、

・プレスターンバトルの派生形「ワンモアプレスバトル」

・グラフィックモデルの流用

といったメガテン3の良い部分が受け継がれています。

 

一方、作風はメガテンシリーズならではのダークでトンがったセンスから一転し万人向けです。

ペルソナ2のオカルトチックで怪しい雰囲気も薄まり、学園生活の中でクラブ活動や恋愛イベントをこなすライトノベルのようなリア充風味になりました。

「真・女神転生IIIマニアクスのスタッフが作った!」
という売り文句と真逆の方向性で戸惑ったメガテンファン多数。

コミュニティシステム※はまるで恋愛アドベンチャーです。

※コミュニティシステム(通称、コミュ)

主人公は毎日学校に通い、何気ないイベントから年中行事やテストといった時事イベントをこなしてキャラとの親交度を上げる。

コミュにはランクがあり、交流を重ねると成長。
成長すると経験値にボーナスがつくなどのメリットがある。

親交度に応じてキャラの態度が変わり、女性キャラと恋愛関係になれる。

 

クラブ活動に放課後デート、休日もデートデートであー忙しい。

コミュを育てるのはやり込みに必須です。
戦闘によるレベル上げ以上に重要な修行です!恋愛も修行の一環!

この日常生活にプレイ時間の大半を費やします。

 

メガテンシリーズのストイックな作風から思い切った方向転換。
これが新規プレイヤーを取り込み、ペルソナ3は大ヒット。大きなファン層を獲得しました。

「3」の基本システムは次作「4」「5」に引き継がれます。

ペルソナシリーズの販売本数は「真・女神転生」ナンバリングを超え、アトラスの看板作品になりました。

「5」は全世界セールス240万本以上。
現世代の国内製RPGを代表する作品です。

 

■あらすじ

幼い頃に両親を失った主人公は、10年ぶりにかつて居た街を訪れる。
入居した学生寮で怪物の襲撃を受けてペルソナを覚醒。
その後、ペルソナ能力を持つ仲間から世界の真実について知らされる。
世界の真実。それは…

・1日と1日の狭間に隠された時間があり、そこにシャドウと呼ばれる怪物が棲む

・シャドウに精神を食われた人間は無気力状態になる

私立月光館学園はペルソナ能力者を学生寮に集めて、特別課外活動部を結成していた。
シャドウの被害から人々を守るため、主人公はその一員となり戦いに参加する。

仲間はみんな暗い過去とトラウマを抱えており、和気あいあいな「4」に比べると関係がギクシャクしています。
そんな仲間達が気持ちをぶつけ合い、関係が次第に変わっていくのが「3」ならではの魅力。

 

ワンモアプレスバトル

真IIIの「プレスターンバトル」を改良した「ワンモアプレスバトル」。

 

本作ならではの特徴は「ワンモアプレス」。

・有効な攻撃を与えると敵がダウンして1回追加行動できる
再び他の敵をダウンさせればさらにもう1回行動。

・敵を全員ダウンさせると耐性無視&大ダメージの「総攻撃」を発動可能

 

これにより、上手く戦えば連続行動で一方的に敵を攻撃できます。

逆に味方が弱点を突かれると敵に追加行動されてしまう。
主人公が戦闘不能=ゲームオーバーなので連続行動されると非常に危険です。

完勝と全滅が隣り合わせの、爽快感&スリルが楽しめます。

 

PSP版の変更・追加点

■追加・改良点

PSP移植版「ポータブル」発売は無印の3年後。

・女性主人公の追加
・「4」キャラのゲスト出演
・「4」バトルシステムを導入

など多数の追加要素・改良が加えられています。
(fesの後日談は未収録)

 

「無印→fes→ポータブル」と仲間の戦闘AIの改良を重ね、ポータブルではついに仲間への直接コマンド入力が可能になりました。

オリジナル版の仲間は作戦指示に応じてAIが自立行動します。
これがバカAIでもどかしく、無意味に補助スキルを連発するキャラは「タルンダ先輩」「テンタラフー先輩」と呼ばれたものです。

ポータブルのAIも少々バカですが、もどかしくない程度にちゃんと動いてくれます。
ボス戦では全員自分で動かして緻密に戦えるのが嬉しい。

 

■演出の簡略化

据え置き版に比べ演出が簡略化されています。

最大の変更点が、日常シーンの2D化。

据え置き版は3Dマップでキャラを直接操作する形式でした。
ポータブルでは2Dマップでカーソルを動かす形式に簡略化。
画面上のキャラは一切動かない置物です。

一方、2D化により格段にテンポが良くなりました。
さらに移動ショートカット追加で、カーソルを動かさなくてもサクサクとプレイできます。

あとは、イベントシーンのアニメムービーとポリゴンキャラ演劇削除。
バストアップの1枚絵に差し替えられました。

 

・据え置き版をプレイ済
・サクサク遊びたい
・戦闘をやり込みたい

そんな方はポータブルが良さげ。

ただ2Dマップは味気はないです。
最初、マップ上に主人公がいなくて戸惑いました。

 

難点:日常だからダルいのは当然?

日常パートがダルい。
そして、日常の占める割合が大きい。

毎日毎日、何気ない(リア充な)日常の繰り返しです。そりゃ授業中に眠くもなります。

スケジュールを消化するのにやたら時間がかかり、クリアに50時間以上かかります。

 

月に1度、満月の日に現れるボスを倒すとメインストーリーが進みます。

それ以外ではランダム生成ダンジョン「タルタロス」でレベル上げに勤しむだけ。

タルタロスは、上の階層に進んでも背景と敵の強さ以外ほぼ変化なし。
ダンジョンは1種類で、進んでも単調な構造が変わらず特殊なギミックも無いので飽きます。

メガテンならではの、手の込んだダンジョンを恐る恐る進む醍醐味はありません。

 

戦闘演出がカットできないのもダルい。

真IIIのように凝ったダンジョンもなく、ガツガツ悪魔合体するわけでもなく。
淡々とザコ戦でレベル上げが続くのでせっかくの戦闘システムも宝の持ち腐れな気がします。

また、満月イベント中はレベル上げできないので詰み防止のためにセーブ不可です。
敗北するとイベント前からやり直し。ツラいっ

 

その上で、後半までストーリーが進展しません。

マジでほとんど話が動きません。学園生活を満喫するだけ。
途中で投げ出したくなります。

後半やっと大きな展開があるけど、その後もお気楽ムードが続きます。
のんびり修学旅行とか期末試験やってる場合か?

 

「100時間以上遊べる」のが良いことなのかは考えものです。

このペースじゃないと味わえないものがある。それはわかります。
でも僕は100時間も日常をダラダラ過ごすより、20時間で濃い体験がしたい。

 

まとめ:功罪相半ばする作品

「功罪相半ばする」作品だと思います。

ペルソナ3~5が大ヒットし国内ゲームを盛り上げたのは確か。
「カリギュラ」など、本作に影響されたと思われるラノベ風味の和ゲーも多数出ました。

でも僕は「真・女神転生III」のように、ダークでトンガッたセンス&凝ったダンジョンが好きです。
ペルソナ3のヒットでメガテン制作のリソースがリア充ペルソナに流れたとしたら残念。

 

最後に賛否両論のエンディングについて。

個人的にはアリだと思います。
幸せな時間を全うした印象で、柔らかな達成感に包まれます。

ただしポータブル版は人形劇などの演出カットにより投げっぱなし感が強い。
初プレイがポータブルだと十分に余韻を堪能できないかもしれません。
やはり最初はPS2で遊ぶのがベストですね。

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